ボーダレス・ジャパンは、タンザニアで生理用ナプキンを製造・販売するBorderless Tanzania Limitedの事業、LUNA sanitary productsが、UNFPA(国連人口基金)とのプロジェクト連携が決定したことを発表した。

キゴマエリアにて、1年間ナプキンなどのヘルスケアと性教育プログラムを届けるという。

LUNA sanitary productsとUNFPAがプロジェクト連携を実施

タンザニアでは隣国コンゴから約20万人の難民を受け入れ、ほとんどがキゴマ周辺のニャルグスキャンプとンドゥタキャンプに居住。内、約78%が女性と子どもで、ジェンダーに基づく暴力が課題となっているだけでなく、UNFPAが行う性と⽣殖に関する健康と権利(SRH)も最も悪い結果となっているという。

生理用ナプキンを購入できない女性たちは、布やスポンジ、新聞紙、ティッシュペーパーなどで代用しているため、深刻な感染症の原因になることに加え、経血漏れを心配して学校を休んでしまうことにより退学に至るケースも多くあるとのことだ。

同プロジェクトでは、性と生殖に関する健康と権利を守るため、UNFPAと連携し、キゴマ州の難民キャンプに住む女性約3,000人とその周辺のホストコミュニティ3,000人を対象にLUNA sanitary products製ナプキンを配布。

また、月経教育や避妊法を含めた性教育および性的同意について男子生徒も一緒に考える機会をつくり、「断る権利があること」や「断る際の伝え方」などを教えることで、ジェンダーに基づく暴力を防ぐための性教育も実施するとしている。

プロジェクトイメージ