一度は離婚を考えたことがある女性は6割以上 きっかけは「性格・価値観が合わない」が最多 

アシロは、離婚問題の相談・対応を得意とする弁護士・法律事務所を検索できるポータルサイト「ベンナビ離婚」で、20歳〜49歳の既婚女性2,993人を対象に、離婚意識に関するアンケート調査を実施し、結果を公表した。

離婚意識に関するアンケート調査

■多くの人が休日は夫婦で過ごすものの離婚の検討歴がある

「休日に夫と過ごす時間はどれくらいあるか」という質問に対して、56.5%の人が「よく一緒に外食したり買い物したりしている」と回答。

一方で「ほとんど一緒に過ごさない」は14.7%、「家の中で一緒にいるだけの存在」は12.7%で、合わせると27.4%の人が夫とのコミュニケーションをあまり取れていないということがわかった。

休日に夫と過ごす時間はどれくらいあるか

また、「これまでに離婚を考えたことがあるか?」という質問に対して、「一度もない」と回答した人は39.7%に留まり、60.3%の人は、少なくとも一度は離婚を検討したことがあるという結果に。

どのような夫婦間の過ごし方をしていたかに関わらず、離婚を考えたことがある女性の方が多いことがうかがえた。

これまでに離婚を考えたことがあるか

■離婚を考えたきっかけは「性格・価値観が合わない」が最多

離婚を考えたことがある既婚女性1,805人に対して、「離婚したいと思ったきっかけ」を複数選択形式で回答してもらったところ、離婚したいと思ったきっかけとして最も多いのは「性格・価値観が合わない」となっている。

また「夫の家族や親族との折り合いが悪い」といった、当事者以外を原因として離婚をしたいと思うケースも一定数みられた。

離婚を考えたきっかけ

■6割以上が離婚を本気では考えていない

離婚を考えたことがある既婚女性1,805人に対して、「離婚に対する本気度」を質問したところ、「離婚する気は全くない」、「本気では考えていない」と回答した人は64.2%となり、離婚に対して消極的であることが判明。

一方で、「離婚の意志は固まっているが行動に移せていない」、「すでに離婚の話を進めている」と回答した人は15.9%となり、離婚を考えたことがある女性の内、6人に1人は本気で離婚したいと考えていることがわかった。

離婚に対する本気度

■「金銭面の不安」や「子どもへの影響」などが離婚の懸念材料

離婚を考えたことがある既婚女性1,805人に対して、「実際に離婚をするのに不安や懸念点」を質問したところ、上位は「金銭面の不安がある」、「子どもへの影響が心配」となり、離婚後の生活や子どもの養育費、子どもの心理的な負担などが離婚を踏みとどまる懸念材料に。

他方で、「不安や懸念点が解消されたらすぐに離婚するか?」という質問に対して、53.5%は「はい」と回答したものの、40.4%は「わからない」と回答しており、慎重に検討をしている人が多いことがわかる。

【左】実際に離婚をするのに不安や懸念点【右】不安や懸念点が解消されたらすぐに離婚するか

■6割以上が離婚の悩みを誰にも相談していない

離婚を考えたことがある既婚女性1,805人に対して、「離婚の悩みを誰かに相談したか?」と質問したところ、64%の人が「誰にもしていない」と回答。

また、相談する人は「自分の家族」に相談する人よりも「知人・友人」に相談する人の方が多い結果となった。

離婚の悩みを誰かに相談したか

<参考>
出典:ベンナビ離婚『離婚に関するアンケート調査

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