ウイングアーク1stは、福岡県北九州市およびデジタル庁と連携し、北九州市におけるデジタルインボイス標準規格「Peppol(ペポル)」の請求書受領の実証実験を開始すると発表した。
同実証実験は、北九州市における調達・請求に関する事務の効率化を実証し、効率化により北九州市が掲げる稼げるまちへの実現に寄与し地域利益に還元することを目指しているという。
ウイングアーク1stは、北九州市と地域課題を解決する北九州市発の地域創生モデル「ザ・北九州モデル」を締結しており、同実証も行政手続きデジタル化推進の一貫とのことだ。
◼️デジタルインボイス受信における実証
実証期間:
2月~4月(予定)
実証内容:
事業者からの請求情報をデジタルインボイスで受信。
調達事業の請求情報を、Peppolネットワークを介してデジタルインボイスで実際の支払手続きに使用。
構成:
今後、受信したデジタルインボイスを後方業務に連携することで、会計業務・支出業務・消込業務など関連する業務の効率化および調達事業者を含めた業務全体のDXを目指すとしている。
■デジタルインボイスについて
デジタルインボイスとは、国際標準化された構造化デジタルデータによる請求書で、売り手のシステムから買い手のシステムに直接データ連携を目指した仕組み。デジタル庁が中心になり普及を目指しているという。
■Peppolについて
Peppol(Pan European Public Procurement Online)は、請求書(インボイス)などの電子文書をネットワーク上でやり取りするための「文書仕様」「運用ルール」「ネットワーク」のグローバルな標準仕様。OpenPeppol(ベルギーの国際的非営利組織)がその管理等を行っているという。
現在、欧州各国のみならず、オーストラリアやニュージーランド、シンガポールなどの欧州域外の国も含め30か国以上で利用が進んでいるとのことだ。
日本の管理局はデジタル庁で、デジタルインボイスの標準仕様である「JP PINT」は、売り手のアクセスポイント(C2)と買い手のアクセスポイント(C3)との間でやり取りされるデジタルインボイスの標準仕様だという。