パナソニック エレクトリックワークス ベトナムは、配線器具やブレーカを生産している工場内に建設した新棟の本格稼働を開始した。
近年ベトナムでは経済が飛躍的に拡大し、GDPは2028年まで年率7%で成長すると見込まれている。
パナソニック エレクトリックワークスでは、グローバルでの電設資材事業の強化に力を入れており、ベトナムをASEAN地域における重点国に定め、生産性や商品開発体制などの強化に取り組んでいるという。
新棟は2022年に建設を開始し、2023年9月より生産設備を導入し順次稼働を開始。今回本格稼働に至ったとのことだ。
また、新棟建設にあわせて既存棟を含めた生産ラインを最適化し、製造から出荷までのリードタイムを短縮。さらに、日本で培った自動化技術の導入を加速させ、2025年までに自動化率を現在の2倍にしていく見込みとしている。
これにより同社は、生産能力を2022年の約1.8倍に強化することで、市場への対応力強化を図るという。
また、太陽光発電設備で工場全体の電力の一部をまかなうと共に、高効率LED照明器具やヒートポンプ式空調機、換気設備などのパナソニック エレクトリックワークスの商品群を導入。消費電力を抑えた製品製造にも取り組むとしている。
同社は、これまで培った技術やノウハウをもとに、安心・安全、快適、豊かなライフスタイルを実現する電設資材・設備をグローバルに提供していくとのことだ。
■新棟概要
【建物延床面積】10,941平方メートル
(既存建屋16,960平方メートル、合計で27,901平方メートルとなり約1.6倍へ増床)
【生産品目】配線器具、ブレーカ
【生産能力】配線器具について、既存工場を含め、2022年の約1.8倍の生産能力へ増強
(2029年度までに達成の予定)