日本郵便は、沖縄県島尻郡南風原町に建設中の那覇東郵便局において、郵便局として初となるネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)化を行い、ZEB認証(Nearly ZEB)(※)を取得すると発表した。2024年10月の開局予定。
日本郵便は、「JP ビジョン 2025」の下、郵便局ネットワークを活用したカーボンニュートラル化の推進に取り組んでいる。これまでに、郵便局への充電設備や太陽光発電設備の設置、郵便局の電力の再生可能エネルギーへの切り替え、環境配慮型郵便局の開局などを進めてきた。
那覇東郵便局は、建物の断熱性能の向上や、高効率空調・高効率照明・高効率給湯器などの導入によって省エネ性能を高めるとともに、太陽光発電設備を導入することで創エネを行うという。
また、太陽光発電設備と蓄電池設備によってエネルギーの自立が可能なため、災害時には地域の一時避難場所としての役割も担うとのことだ。
日本郵便は、こうした取り組みを今後も推進し、2030年度までに温室効果ガス排出量の2019年度比46%削減を目指すとともに、更なる地域のカーボンニュートラル化の推進に貢献していくとしている。
【那覇東郵便局概要】
所在地:沖縄県島尻郡南風原町字新川59-2
敷地面積:約2,700㎡
階数:地上3階
構造:RC造
延床面積:約3,170㎡
※ ZEB(ゼブ)認証制度について
ZEBとは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称。快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことで、これを公的機関が認証するもの。
Nearly ZEBとは、「ZEB」に限りなく近い建物として、従来の建物と比較して 50%以上の省エネルギーを達成しつつ、再生可能エネルギーによる創エネによって年間の一次エネルギー消費量を 25%以下とした建物のこと。