「白い恋人」の個包装を再生樹脂パッケージに順次切り替え 年間約46トンのCO₂削減へ

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石屋製菓(以下、ISHIYA)とTOPPANは、ISHIYAにおけるCO₂排出量削減を始めとした、環境に配慮した製造工程の構築に向けて協業を開始すると発表した。

協業の第一弾として、ISHIYAとTOPPANが企画・開発した再生樹脂を使用したフィルムを「白い恋人」の個包装に採用し、2024年2月より順次切り替えるという。

再生樹脂を使用したフィルム

同フィルムを使用することにより、従来のフィルムを使用した時と比較し、バージンプラスチック使用量を年間約40トン、CO₂排出量を年間約46トン削減することを見込んでいるとのことだ。また、インクの一部に植物由来原料を使用するという。

開発したフィルムのイメージ

「白い恋人」のパッケージは既に、森林認証紙を使用した化粧箱、バイオマス素材を主原料としたトレー、紙素材のシールを採用しており、高い環境適性を持つ部材が使われている。

なお、その他の協業内容は以下のとおり。

・工場監視システム「e-Platch(イープラッチ)」を活用した設備の使用エネルギー管理実証を開始

TOPPANが2022年より提供する、工場全体のリスクマネジメントを可能にする統合的な監視システム「e-Platch」を活用し、石屋製菓 宮の沢工場(札幌市西区宮の沢)の製造工程で使用している各種設備のエネルギーを管理する実証を2023年6月から9月まで実施。

同取り組みで、通信電波の通じにくい工場内においても、低消費電力・長距離通信を実現するLPWA通信「ZETA」を活用することで、保守管理のデジタル化・省人化に一定の効果が見られることが分かったという。

今後は同実証の成果を踏まえ、ISHIYAの製造工程における工程別省エネ活動効果の見える化やエネルギー使用量変動要因の分析などを実施予定だとしている。

・森林認証紙を採用したパッケージの共同開発

適切に管理された森林およびその他の管理された供給源からの原材料を用いて製造された森林認証紙を活用したパッケージをISHIYAとTOPPANで共同開発を進めるという。

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