三菱重工業は、関西電力と、兵庫県姫路市にある関西電力姫路第二発電所にCO2回収パイロットプラントを設置することで合意したことを発表した。
1991年に関西電力南港発電所(大阪市住之江区)に設置した既設パイロットプラントに代わり、次世代のCO2回収技術を検証する新たな試験設備を設けるもので、2025年度の稼働開始を目指すとしている。
このパイロットプラントでは、発電所にあるガスタービンからの排ガスを用いてCO2回収技術の研究開発を行う計画で、回収能力は約5トン/日となる予定とのことだ。
同社は2022年にエクソンモービル(ExxonMobil)と合意した提携に基づき共同開発中の次世代CO2回収技術を実証し、環境負荷低減およびコスト削減に向けた研究開発を加速するとともに、さらなる競争力強化を図るという。
また、同社のデジタルイノベーションブランドである「ΣSynX(シグマシンクス) Supervision」の遠隔監視システムを実装することで、新設するパイロットプラントの運転状況の監視やプラントの起動・停止操作を、同社横浜ビルをはじめとする遠隔地の各拠点から実施可能としている。