スズキは、インド・グジャラート州政府と、新しい四輪車生産工場を建設することについて基本合意したと発表した。

モディ首相をはじめとするインド政府関係者らの列席のもと、グジャラート州ガンディナガールにおいて開催中のイベント「バイブラント・グジャラート」で発表された。

スズキ 鈴木社長(左)とインド・モディ首相(右)

新工場は、スズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディア社が運営し、2028年度の稼働開始を目指すという。将来的な年間生産能力は100万台規模、投資額は3,500億ルピー(約5,300億円)(土地取得費除く)となる見込みとのことだ。

また、スズキはスズキ・モーター・グジャラート社(SMG)に320億ルピーを投じて、将来的な電気自動車の増産を視野に、第4生産ラインの設置についても発表した。

同ラインは2026年度の稼働開始となる見込みだという。これによりSMGの生産能力は現在の75万台から100万台となり、グジャラート州での生産能力はグジャラート新工場と合わせて200万台体制となる。

スズキは、今後のインド四輪市場の拡大に備え、2030年度までに約400万台の生産能力を確保できるよう計画している。2025年に稼働予定のカルコダ新工場(ハリヤナ州)での生産に加え、今回のグジャラート新工場およびSMG第4生産ラインにより、その計画を着実に進めていくとしている。

スズキの鈴木俊宏社長は、同イベントでのスピーチにおいて「成長を続けるインドにおいて、お客様の立場になって多様なモビリティの選択肢を提供することにより、インド国民の皆様と共に歩んでまいります」と述べた。