JTBは、2024年4月1日付にて、人財の獲得・定着やエンゲージメント向上を目的として、初任給の引き上げをはじめとした若年層における人事賃金制度改定と、シニア社員の活躍推進に向けた取り組みを実施すると発表した。

初任給の引き上げは、新卒採用マーケットでの競争力を強化することで、多様な人財の獲得を目指すという。また、シニア社員の活躍推進に向けては、これまで培った経験やスキル、ノウハウが活かされ意欲をもって働くことができる環境を構築するとのことだ。

■概要

1.人事賃金制度の改定

(1)初任給を一律32,000円引き上げ。
※地域間調整給:勤務する場所に基づく。首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の場合は20,000円

(2)若手社員の成長意欲や自律的なキャリア形成に対する意識の高まりを踏まえて、これまで入社後4年間としていた「初期育成期間」を2年間へ短縮。成果に応じた賃金を早期から支給することで、若手社員の成長・挑戦意欲を刺激し、人財の定着とエンゲージメント向上を図る。

2.シニア社員の活躍推進に向けた取り組み

現在、構成比4%の60歳以上社員について、5年後には13%に高まることを見据えて、シニア社員のモチベーション維持や高度な専門性を持つ社員の流出を防ぐため、新たに賞与(ボーナス)を支給することを決定。これにより、シニア社員の年収は現行より約24%上がるとしている。

また、成果に応じたメリハリのある賃金制度へ改定するとともに、定年前と同等の職務・役割・責任を引き続き担う働き方を実践できる機会の拡大により、企業全体の活性化を図る。

JTBは、これらの取り組みを通じて、観光産業の価値をあげ、多様な人財を獲得することで、ツーリズム業界全体の発展に貢献することを目指していくとのことだ。