INDEX
ヒューマンホールディングスは、30~39歳の男女1000名を対象に「なりたい自分とリスキリングに関する意識調査」を実施し、結果を公表した。
■「ビジネスパーソンとしてなりたい姿」は、1位「ワークライフバランスを保っている」2位「時間の使い方がうまい」3位「社内で信頼される」
「どのようなビジネスパーソンになりたいか(複数回答可)」という質問をしたところ、「ワークライフバランスを保っている」40.5%、「時間の使い方がうまい」40.1%、「社内で信頼される」35.1%という回答が上位となり、働きやすい環境で効率的に仕事をすることを理想とする傾向が見られた。
次いで、「専門スキル・知識を身につけている」33.2%、「自分にしかない強みを持っている」30.5%と続き、働く上でこれまでの経験・キャリアをより高度化し専門性を高めていくことを重要視していると推測できる結果となった。
■「将来に不安を感じている」76.9%
「自身の将来に対して、どのくらい不安を感じているか」という質問では、「非常に不安を感じている」が27.7%、「どちらかといえば不安を感じている」が49.2%となり、76.9%が何かしらの不安を感じている結果となった。
■「リスキリングが必要だと思う」71.2%
リスキリングの必要性について現時点での気持ちを質問したところ「非常にそう思う」が16.8%、「どちらかといえばそう思う」が54.4%で、71.2%が「リスキリングが必要」だと思っている結果に。
また、71.2%が「リスキリングが必要」と回答しているものの、実際に「取り組んでいる」のは12.0%となっており、必要性を感じていながらも取り組めていない状況が推測できる。
■「リスキリングに取り組む上で足かせになっていること」は、1位「仕事の忙しさ」2位「金銭の不足」3位「リスキリングに関する知識不足」
リスキリングに取り組んでいないと回答した人に、リスキリングに取り組む上で足かせになっていることについて質問したところ、「仕事の忙しさ」が35.5%、「金銭の不足」が34.3%、「リスキリングに関する知識不足」が26.7%となった。
■「リスキリングの目的」は、1位「給与アップ」2位「新しい業務スキル・知識の習得」3位「業務スキル・知識のアップデート」
また、リスキリングに取り組んでいる、また取り組む意向のある人にリスキリングの目的を質問したところ、「給与アップ」が41.6%、「新しい業務スキル・知識の習得」が30.3%、「業務スキル・知識のアップデート」が29.7%という結果に。
リスキリングが自身の仕事や経済面に反映されることが取り組むモチベーションとなっている様子がうかがえる。
■リスキリングの取り組み有無によって、「5年後のライフプランが設計できているか」には38.9ポイントの差、50年後でも14.4ポイントの差
リスキリングに取り組んでいる人と取り組んでない人でのライフプラン設計の有無についても調べたところ、5年後のライフプランにおいては、リスキリングに取り組んでいる人は76.7%が設計できている(「しっかり描けている」もしくは「ぼんやりだが描けている」と回答の合計値)と回答。
一方、リスキリングに取り組んでいない人は37.8%が設計できているという結果となり、38.9ポイントの差がみられ、リスキリングに取り組んでいる人は、将来を見据えたライフプラン設計がしやすい傾向にあることが浮かび上がった。
■「これからの時代に求められるスキル」は、1位「コミュニケーション」2位「デジタル・IT」3位「情報収集」と「問題解決」
「これからの時代に求められるスキル(複数回答可)」を質問したところ、「コミュニケーション」が38.9%、「デジタル・IT」が30.4%、「情報収集/問題解決」がともに28.3%という結果に。
結果から同社は、30代のビジネスパーソンは、デジタル・ITスキルをはじめとした個人スキルに加え、他者とのコミュニケーションを良好にし、業務を円滑に進めるためのスキルも重要視していると推測している。
■「20代のうちに習得しておくべきだと思うスキル」は、1位「コミュニケーション」2位「語学」3位「デジタル・IT」
20代でのビジネス経験を経て30代の今思う「20代のうちに習得しておくべきスキル(複数回答可)」について質問したところ、「コミュニケーション」が37.9%、「語学」が26.8%、「デジタル・IT」が20.3%となった。
「これからの時代に求められるスキル」で一番多かったことからも、働く上でコミュニケーションスキルが非常に重要で、早いうちから身に付けておくと良いと多くの人が考えていると言える。
また、「これからの時代に求められるスキル」では7位だった「語学」は2位に上昇。語学スキルは20代のうちに習得しておくべきと実感している人が多いことがわかった。
【調査概要】
期間:2023年12月4日~12月5日
対象:首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)中部(岐阜県、愛知県、三重県)、関西(京都府、大阪府、兵庫県)に在住で就労中の30~39歳男女
回答数:1000名(男性500名:女性:500名)
方法:インターネット調査
※調査結果の構成比は小数点以下を四捨五入して算出しているため、合計値は必ずしも100%とはならない
<参考>
ヒューマンホールディングス『なりたい自分とリスキリングに関する意識調査』