Li Auto・ZEEKR・Xiaomiなど中国EVメーカー4社がNVIDIA DRIVEを採用

NVIDIAは、長距離電気自動車(EV)のパイオニアであるLi Autoが、次世代車両の集中型車載コンピューターとしてNVIDIA DRIVE Thor™を採用したことを発表した。

また、EVメーカーのGWM(Great Wall Motor)、ZEEKRおよびXiaomiが自社のインテリジェント自動運転システムの強化にNVIDIA DRIVE Orin™プラットフォームを採用したことも発表した。

中国EVメーカー4社がNVIDIA DRIVEを採用

Li AutoはDRIVE Thorを採用

DRIVE Thorは、幅広いインテリジェント機能を単一のAIコンピューティングプラットフォームに統合し、自律走行と駐車機能、ドライバーと同乗者のモニタリング、AIコックピット機能を提供する次世代の集中型車載コンピューター。

Li Autoは、現在、Lシリーズモデルの運転支援システムAD Maxを駆動するために2つのDRIVE Orinプロセッサを使用している。

合計で毎秒508兆回の演算(TOPS)を実現するプロセッサにより、センサー情報のリアルタイムの融合と処理が可能になり、先進運転支援システムでのナビゲーションのためのフルシナリオの自動運転や、車線変更制御(LCC)、自動駐車、自動緊急ブレーキ(AEB)のアクティブセーフティ機能のためのフルシナリオの支援運転を強化しているとのことだ。

新しいAD Max 3.0アップグレードでは、システムが大規模なAIモデルによって支配されるエンドツーエンドのアルゴリズムアーキテクチャに移行するという。これにより、占有ネットワーク、時空間軌道計画、モデル予測制御アルゴリズムを使用して、より安全で快適なインテリジェントな運転体験を提供するとしている。

GWM、ZEEKR、XiaomiもDRIVE Orinを採用

中国の大手新エネルギー車メーカーの一つであるGWMは、DRIVE Orin集中型コンピューティングプラットフォームをベースに、自社開発のハイエンドインテリジェント運転システム「Coffee Pilot」を構築すると発表した。

「Coffee Pilot」は、パーキング、高速、市街地などのシーンに対応し、高精度の地図がなくてもフルシナリオのスマートナビゲーションと運転支援機能を実現できるという。GWMは、同システムを搭載した最初のモデルを今年上半期にデビューさせる予定とのことだ。

GeelyのプレミアムEV子会社であるZEEKRは、NVIDIA DRIVE Orinを搭載した4番目のモデルであるZEEKRラグジュアリーセダンを発表した。

2つのDRIVE Orin SoCを搭載した新しいフルスタックスマートドライビングシステムを特徴とし、高速道路や市街地でインテリジェントパーキングや自動運転を実現するという。

ZEEKRの全モデルは、Lidar + Vision FusionとPure Visionの2つのセンサーオプションで提供される。ZEEKR社内の高度運転支援システムの高速道路ナビゲーション機能であるナビゲーションZEEKR Pilotは、納入が開始されれば中国の主要都市で使用できるようになる予定だとしている。

テクノロジ大手の自動車部門であるXiaomi EVは、初のEVであるSU7セダンを発表した。

同セダンは、高速道路走行機能用のデュアルDRIVE Orin構成を搭載している。また、Xiaomiをリードするパーセプションと意思決定のための大規模言語モデルを使用して構築され、中国の都市や地域、国内の行政区分、道路の種類に関係なく、シームレスにナビゲートすることができるという。

SU7には、1回の充電で最大415マイルの走行が可能なバージョンと、最大497マイルの走行が可能なバージョンの2つのバージョンがあり、2024年前半に正式に発売される予定とのことだ。

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