クラシエは、寒さが厳しくなるこれからの季節に向けて、「寒暖差疲労に関する調査」を実施し、その結果を公表した。
■寒暖差疲労について
気温の寒暖差が大きいと、その気温差に対応しようと体の機能を調節する自律神経が過剰に働くという。それにより、エネルギーを必要以上に消費してしまうことで引き起こされることを「寒暖差疲労」という。
前日との気温差や1日の最高気温と最低気温の差が7度以上あるときに起こりやすくなるとされており、主な症状としては、肩こり・頭痛・めまい・倦怠感・便秘・下痢・不眠などが挙げられるとのことだ。
■約6割の人が「寒暖差疲労」を経験/「倦怠感、だるさ」を感じた人が最多
気象庁の発表(※)によると、今年の冬は例年よりも気温が高い暖冬傾向が予想されている。暖冬では1日の寒暖差が大きくなり、体調を崩す人も多いとされている。
同調査で、冬場の気温の変化や屋内と屋外の温度差などの影響で「疲れ」や「体調の変化」を感じたことがあるか聞いたところ、「ある」「ややある」と答えた人は合わせて58.0%という結果に。
「ある」「ややある」と回答した人に、具体的にどのような症状を感じたことがあるか尋ねたところ、「倦怠感、だるさ」が33.6%で最も多く、次いで「頭痛」が23.0%、「冷え」が21.6%といった症状が続いた。
■「手足の冷え」などに当てはまる人は要注意
「寒暖差疲労」は、体力や筋力の少ない女性や高齢者に多くみられる傾向があるという。また、「寒暖差疲労」になりやすい人には「手足の冷え」「顔や身体のほてり」など、いくつか当てはまる傾向が見られるとのことだ。
そこで、こうした傾向に当てはまる人の割合を尋ねたところ、「手足の冷えを感じやすい」と回答した人は39.8%という結果に。次いで「寒さや暑さが苦手」が33.6%、「季節の変わり目に体調を崩しやすい」が30.4%と、多くの人が寒暖差疲労の予備軍である様子が伺えるとのことだ。
■冷え対策
寒暖差疲労を放置していると、慢性的な自律神経失調症や冷えの原因となる可能性があるため、思い当たる人は日頃から対策を心掛けるとよいという。
<生活習慣を整える>
生活習慣を整え、規則正しい生活リズムを作ることは、自律神経のバランスを整えるために重要なポイント。睡眠時間は7時間程度を目安とし、寝る1時間前くらいからスマホなどのデジタル機器を見るのは避けるなど、良質な睡眠を心掛けるとよいしている。
また、適度な運動も寒暖差疲労の改善につながるという。筋肉疲労が残るような激しい運動ではなく、ウォーキングやストレッチなど、無理なくできるものを習慣化するのがよいとのことだ。
<体を“内”から温める>
体を内側から温めるには、冷たい飲み物や体を冷やす食べ物のとり過ぎを避けるなど、食事や飲み物を工夫することが必要。食事はたんぱく質や根菜類など体を温める効果が期待される食材をバランスよく摂ることを意識し、温かい飲み物をとる習慣をつけるとよいという。
<体を“外”から温める>
外側から体を温めるにはお風呂にゆっくり浸かることが重要。入浴すると全身の血行が良くなり、体に蓄積された疲労物質を取り除く効果が期待できるという。3首(首・手首・足首)を温めることを意識しながら、ぬるめのお湯に10~15分程度、肩までしっかりと浸かるとよいとのことだ。
【調査概要】
調査対象:全国の20~60代の男女
有効回答数:500名
調査期間:11月1日
調査方法:インターネットアンケート/クラシエ調べ(クロス・マーケティングQiQUMOを利用した調査)
<参考>
クラシエ『暖冬傾向の今年の冬は“寒暖差”に要注意?「寒暖差疲労に関する調査」を実施』
※ 気象庁「向こう3か月の天候の見通し」