第二新卒・既卒・フリーター・新卒を中心とした20代若手に特化した就業支援事業やIT分野の教育研修事業を運営するUZUZ(ウズウズ)は、第二新卒(※)として就職・転職活動を行う20代向けにジェンダーギャップに関する実態調査を実施し、その結果を公表した。
■現在(もしくは退職後3年以内)の会社で男女格差を感じた人は6割
同調査で、現在(もしくは退職後3年以内)の会社で男女格差を感じたことはあるか聞くと、「かなりある」が20.0%、「少しある」が40.0%と男女全体で60.0%の人が男女格差を感じているという結果に。
男女別にみると、男性は26.8%、女性は38.3%と、女性の方が男女格差を感じる人が多いことが明らかになった。
■男女差別を感じる場面は「男女で職種/業務内容に差がある」「セクハラのような言動がある」など
前問で、「かなりある」「少しある」と回答した人に、具体的にどのような場面で感じたか聞いたところ、男女全体で「男女で職種/業務内容に差がある」が67.6%と最も多く、次いで「セクハラのような言動がある」が40.1%、「女性が管理職につきにくい、つくまでに時間がかかる」が38.2%と続いた。
また、その他には以下のような回答が寄せられた(一部抜粋)。
・転勤の有無で給与差がある(女性)
・出産したら解雇される(女性)
・現場仕事はほぼ男性、”女の人”が事務の代名詞として使われている(男性)
・女性は夜勤をしなくても良いため(男性)
・男性がセクハラ対応や危険な患者の受持ちになり負担が多い(女性)
・顧客からの提言やミスをした際に、女性の方が優しくされることが多く感じる(男性)
■約8割が「男女で職種/業務内容に差がある」が特に不満だと回答
職場で男女格差を感じたことが「かなりある」「少しある」と回答した人に、その中で特に不満に感じたことを聞くと、最も多かった回答は「男女で職種/業務内容に差がある」で77.8%という結果に。
その他には以下のような回答があった(一部抜粋)。
・転勤の有無で給与差があるにも関わらず、同等の成果を求められる(女性)
・会社の社風や価値観が男性の考えに偏る(男性)
・上司との距離感(女性)
・不満はない(女性)
■男性の約8割は自分の性別が「仕事に影響しない」、一方女性の約半数は「不利になる」と回答
自分の性別が仕事に影響すると思うか聞いたところ、「影響しない」と回答したのは男性が79.1%、女性が44.8%と男女の差が大きく出る結果に。
さらに、「不利になる」と回答したのは男性が8.2%に対し、女性は47.3%と、約半数が女性であることが仕事に不利な影響を与えていると考えていることが明らかになった。
また、前問の回答理由を聞いたところ以下の回答が得られた(一部抜粋)。
<「有利になる」と回答した理由>
・女の人の管理職が少ないため(男性)
・世間的に要職は男性であるといった風潮が未だに感じられる事が多いため(男性)
・担当者には男性が多いため、話がスムーズに進む印象がある(女性)
・全てがそうではないが、それぞれの性別に適した仕事があると考えているため(男性)
・セクハラを受けにくいから(男性)
・注文住宅の営業で女性が珍しいからか、覚えてもらいやすい(女性)
<「不利になる」と回答した理由>
・現在の会社で採用時にこれから妊娠をする可能性がある人を不採用にしていたため(女性)
・体力的に厳しい時があるため(女性)
・常に結婚時期など先々の予定を問われ、それによっては任されない仕事、逆に押し付けられる仕事が出てくる(女性)
・同期と同じ部署に配属になったのに女性というだけで、雇用形態が異なり給与が低かったため(女性)
・女性を優遇する高齢社員が多いため(男性)
・育児休暇を男性が取得できる環境が整っていない(男性)
<「影響しない」と回答した理由>
・個人の力量や努力によるものと考えているため(男性)
・性別による影響を経験したことが無いため(男性)
・現職は、男女平等に各ポストに配属されていると感じるため(女性)
・影響はしないと思うが、業種によって向き不向きはあると思う(女性)
・女性だからスキルアップできないとは感じていないため(女性)
■職場で男女格差をなくすために実施していることは「セクハラへの対策」「女性管理職の育成、推進」など
現在(もしくは退職後3年以内)の職場で、男女格差をなくすために実施していること聞くと、「特になし、わからない」が最も多く65.3%、次いで「セクハラへの対策」が46.4%、「女性管理職の育成、推進」が46.3%と続いた。
【調査概要】
調査対象:第二新卒として就職活動中の20代男女
有効回答数:340名(男性134名・女性201名・性別未回答5名)
調査方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査実施日:10月24日~11月21日
<参考>
UZUZ「【調査リリース】職場でのジェンダーギャップに関する意識調査/男性の約8割が「自分の性別は仕事に影響しない」と回答、一方女性は約半数が「不利」と回答」
※同調査では、正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代と定義