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モバイルデータをAIで提供するdata.aiは、「2024年モバイルアプリの5つの予測」レポートを公開した。

■XやThreadsはデイリーアクティブユーザー数(DAU)が減少
X(旧Twitter)のピーク時のデイリー・アクティブ・ユーザー数(DAU)は、全世界で3億1,600万人だったが、2024年には2億5,000万人に減少。Threadsも2,000万人を下回る可能性があると予測している。
■TikTokの消費支出額が、146億米ドルに到達
2022年、TikTokは非ゲームアプリとしては史上初めて、四半期の消費支出額でゲームアプリを上回った。また、2023年には、TikTokの消費支出額は前年比70%増となり、世界的人気を誇るモバイルゲーム、キャンディクラッシュサーガの3.7倍の速さで成長した。
2024年には、TikTokの消費支出額146億米ドルに達するとdata.aiは予測しており、キャンディクラッシュサーガの消費支出額記録を打ち破ると考えられるとのことだ。
■ゲームアプリは消費支出額が好転し、前年同期比4%増の1,114億ドルに
過去2年間、減少傾向にあったゲームアプリの消費支出額は好転し、再び成長傾向に転じることが予測されるという。成長を牽引するジャンルはRPG、マッチ、パーティー、カジノで、マッチとRPGは5ドルにつき1ドルの割合で、成長に貢献すると考えられるとしている。
2024年には、米国が消費支出の増加を牽引し、成長率(前年比)の40%を担うと予測している。また、日本は、消費支出の増加率(前年同期比)において16%に寄与すると予測されている。
■2024年、生成AIを搭載したアプリのダウンロード数は23憶ダウンロードに
生成AIを搭載したアプリのダウンロード数は2023年に大幅に増加し、前年比9倍に成長した。
data.aiでは、2024年にダウンロードされるアプリのうち、23億のアプリが生成AIを搭載したものになると予測している。特に、ビデオ編集アプリや自撮り&写真加工アプリは、より創造性の高いユーザー体験を提供していくことが予測されるという。
■2024年、SNSアプリの消費支出額は152%増加
これまで、SNSアプリは主に広告で収益を得ていたが、2024年には、より多くのプラットフォームが、ユーザーからの課金で収益を得る、アプリ内課金を導入することが予測される。
現在では、コンテンツクリエイターへの「チップ」としてアプリ内課金を導入したTikTokを筆頭に、YouTube、Instagramも続々とアプリ内課金を導入している。これらの動きにより、2024年にはSNSアプリにおける消費支出が前年比で152%増加すると予想されるという。