2023年、無人店舗がさらに進化 コンビニから古着屋まで最新「無人店舗」5選を紹介

近年、人手不足やキャッシュレス化、AI・IoT技術の進歩により、無人店舗が急速に普及している。特に2023年は、コンビニやスーパーからアパレル業界まで業種を問わず無人店舗の導入が進んでおり、その形態も多様化した。

今回AMPでは、2023年に登場した最新の無人店舗5選を業種別に紹介する。

【コンビニ】ファミリーマート「Touch To Go i-Mall店」

ファミリーマート「Touch To Go i-Mall店」

ファミリーマートは、医誠会国際総合病院北棟に「TOUCH TO GO」が開発した無人決済システムを導入した「ファミリーマートTouch To Go i-Mall店」を10月2日よりオープンした。

同店舗は、店内の天井に設置されたカメラの情報から、利用者が手に取った商品をリアルタイムに認識。その後、出口付近に設置された決済端末のディスプレイに購入商品と合計金額が自動で表示される仕組み。

通常の有人レジ店舗に比べ、朝食や昼食の時間帯などにも短時間で手軽に買い物ができるようになり、施設内で働く関係者の時間節約ニーズに応えられるとしている。

ファミリーマートは、無人決済店舗を2021年3月に開店以降、オフィスビル、市役所、学校関連施設、商業施設の従業員休憩スペースなどに出店を進めてきた。今後も全国へ出店を進めるとしている。

【店舗概要】
店舗名称:ファミリーマートTouch To Go i-Mall(タッチトゥーゴー アイモール)店
所在地 :大阪府大阪市北区南扇町4番14号
営業時間:7:00~19:00
支払方法:バーコード決済、交通系電子マネー、クレジットカード、現金
店舗面積:約15平方メートル
取扱品目:約400種類

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【スーパー】東急ストア「南町田5丁目ビル店」

東急ストア「南町田5丁目ビル店」

東急ストアは、南町田グランベリーパーク駅にあるオフィスビル「南町田5丁目ビル」内に、無人決済システム「TTG-SENSE MICRO」を活用した無人店舗を8月17日よりオープンした。

「TTG-SENSE MICRO」は、7~15平方メートル程度の狭小地での無人決済店舗の展開を可能にする省スペース、ローコストの無人決済店舗システム。

東急ストアは、同店舗のような遠隔での無人決済店舗のオペレーションを確立することで、これまで食料品の利用ニーズがあったが、スペースの狭さを理由に出店ができなかった場所へ無人決済店舗での出店を目指すとしている。

【店舗概要】
店舗名称:南町田5丁目ビル店(オフィスビル内 無人決済店舗)
所在地:東京都町田市南町田5丁目2−1 南町田5丁目ビル内
営業時間:11:00~18:00
休業日:南町田5丁目ビル休館日および東急ストア南町田店休業日(予定)
支払方法:交通系電子マネー、クレジットカード、スマート決済
取扱品目:弁当・おにぎり、パン、菓子、飲料など

<関連記事>無人決済システムを導入した「東急ストア 南町田5丁目ビル店」 8月17日オープン

【アパレル】24時間無人古着販売店「#古着de行こか。」日立店

24時間無人古着販売店「#古着de行こか。」日立店

「#古着de行こか。」は「いつでも気軽にリーズナブルなおしゃれを」をコンセプトに、24時間無人で営業する新しい古着専門店。

近畿地方を中心に展開しており、12月1日には関東初となる「日立店」(茨城県日立市)が新たにオープンした。

1店舗およそ1,000~3,000着のアメリカ直輸入の高品質な古着を、1,000円から5,000円まで1,000円ごとの均一価格で販売。

Tシャツやポロシャツ、ジャケット類、ジーンズやハーフパンツなど豊富なジャンルの商品を展開しており、毎週新商品も追加されるとのことだ。

【店舗概要】
店舗名称:「#古着de行こか。」日立店
所在地 :〒316-0022茨城県日立市大沼町3-34-18
営業時間:24時間営業

【旅行代理店】HIS「博多マルイ オンライン接客カウンター」

HIS「博多マルイ オンライン接客カウンター」

HISは、博多マルイにて九州初となる無人店舗「博多マルイ オンライン接客カウンター」を12月15日にオープンした。

同店舗は、「好奇心を詰め込んで未知の世界へ・・・」をコンセプトに、大空に囲まれた空間に航空会社で使用されていた航空カーゴを再利用し、旅行相談のカウンターブースとして設置。

ブース内には端末デバイスが設置されており、モニター越しにオンラインにてHISスタッフが旅行の相談から予約まで対応するとのことだ。

HISは、2021年より、店舗混雑時にも待たせることなくスタッフによる接客を受けてもらえるよう、オンラインを活用した「ビデオチャット接客」を導入している。今後もオンラインを活用した新しい旅行相談ツールとして展開予定としている。

【店舗概要】
店舗名称:博多マルイ オンライン接客カウンター
所在地 :福岡県福岡市博多区博多駅中央街9-1博多マルイ3階
営業時間:平日 10:00~19:00、土日祝 10:00~17:00

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【化粧品】オルビス「ORBIS Smart Stand グランデュオ立川店」

オルビス「ORBIS Smart Stand グランデュオ立川店」

オルビスは、JR立川駅直結の商業施設「グランデュオ立川」に、化粧品業界初となる事前の顧客登録などを必要としない無人販売店舗「ORBIS Smart Stand」グランデュオ立川店を5月12日にオープンした。

店内には、自分に合った美容の手入れ方法などをビューティーアドバイザーに相談できる「オンラインカウンセリング」コーナーも設置することで、「無人販売店舗×カウンセリング」によるこれまでにない新たな顧客体験を提供。

テスターも豊富に用意しており、オルビスの主要なスキンケア・美容液などのアイテムを自由に試せるとのことだ。

【店舗概要】
店舗名称:「ORBIS smart stand」グランデュオ立川店
所在地 :〒190-0023 東京都立川市柴崎町3-2-1 グランデュオ立川1F
アクセス:JR立川駅南口から徒歩1分(直結)
営業時間:10:00~20:30(日曜・祝日 10:00~20:00)
店舗面積:約7平方メートル

今回紹介した店舗をはじめ、無人店舗はテクノロジーの進化を背景に、小売業界に新たな波を巻き起こしている。

今後も、さらなる普及が予想されるなかで、2024年はどのような無人店舗が登場するのか。今後の進化に目を離せない。

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