先日、Z総研が「Z世代が選ぶ2023年下半期トレンドランキング」を発表した。「ひき肉ポーズ」や「ヒス構文」などがランクインしたが、今回はAMPで取り上げた記事の中から、Z世代のトレンドや傾向について、関連する記事とともに紹介する。

■蛙化現象

「蛙化現象」は、「2023ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネート、トップ10入りしており、2023年Z世代を含め幅広い世代で認知された言葉といえる。

蛙化現象とは、好きだった相手に好意を持たれた途端、嫌悪感を抱いてしまう現象のこと。Z世代の間では「好きな人のささいな行動で気持ちが冷めてしまうこと」の意味合いで使われることも多いとされている。

特に、女性の方が蛙化現象を起こしやすいといわれており、RECCOOの「蛙化現象をテーマにした調査」によると約半数の女性が経験しているという。

蛙化現象を経験したことがあるか

また、「インターネットメディア「恋するうさぎ」の調査」によると、蛙化現象が起こるきっかけは、マナーの悪さや他人への態度など些細な言動が多いとのことだ。

蛙化現象になる時のあるある言動・行動

さらに、現在は蛙化現象と真逆の「蛇化現象」という言葉もZ世代の間で流行っているとのことだ。「蛇化現象」とは、相手のことが好きなあまりどんなことでも良く思えてしまうこと。カップルインフルエンサーのこちゃ氏・もちゃ氏が発案したという。

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女性が”蛙化現象”になりやすいのは「マナーの悪さ」や「他人への対応の酷さ」を見たとき プライベートの姿に蛙化も

■BeReal.

「BeReal.」とは、2020年にフランスでリリースされたSNSアプリ。「Z世代が選ぶ2023年下半期トレンドランキング」の「流行ったコト・モノ」ランキングでも2位にランクインしている。

BeReal.では、1日1回ランダムな時間に通知が届き、通知を開くと2分のタイマーが起動、外カメラと内カメラの両方を同時に撮影し、投稿するという。その瞬間のリアルな自分と風景を1枚に収め、フィルターや加工のない写真が特徴とされている。

RECCOOのZ世代を対象にした「SNSの利用状況」によると、Z世代の約半数がBeReal.を利用しており、Z世代に人気の理由としては「友達がどこで何をしているかを把握できる」「日常を記録に残せる」などの声が挙げられている。

Z世代のSNS利用率

さらに、同社の「BeReal.をテーマにした調査」によると、約半数のZ世代はアプリなどを使って“盛る”ことが当たり前な時代が終わってきていると考えており、“盛らずに”日常を投稿するBeReal.は、そのようなZ世代の傾向に合うSNSだといえる。

「盛る時代」が終わってきていると思うか

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■MBTI診断

「MBTI診断」は、「Myers-Briggs Type Indicator」の頭文字を取った言葉で、世界中で50年以上使用されている性格診断のこと。「16Personalities性格診断テスト」とも呼ばれ、93の質問に答えることで興味の方向性や、外界への接し方などから「16種類の性格」に分類される。

MBTI診断は、「Z世代が選ぶ2023年下半期トレンドランキング」の「流行ったコト・モノ」ランキングで4位にランクイン。

otalabの「MBTI診断に関する実態調査」によると、Z世代の約6割はMBTI診断を認知しており、友人や恋人との相性を確かめたり、就職活動に活用したりする人も増えているとのことだ。

MBTI診断を知っているか

さらに、約8割のZ世代はMBTIの結果が当てはまっていると感じており、他者の性格を判断する際に参考にしているというZ世代は約7割にのぼった。

MBTI診断は当たっていると思うか/他社の性格を判断するうえでMBTI診断を参考にしているか

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■投資・資産運用への関心

2024年1月より「新NISA」制度が開始する。

続く物価高や人口減少による将来の不安などのお金に関する問題を抱えるZ世代は、「新NISA」をはじめとする投資・資産運用についてどのように考えているのか、調査データとともに紹介する。

バイアンドホールドが実施した「Z世代と新しいNISA制度に関するアンケート調査」によると、現在資産運用を行っているZ世代は2割という結果に。

預貯金以外に資産運用を行っているか

資産運用を行っていないZ世代の中で、「新NISA」制度の開始をきっかけに資産運用を始めようと思う人は2割。

新しいNISA制度の開始をきっかけに資産運用を始めようと思うか

一方で、LINE証券の調査によると、将来に向けて投資や資産運用が必要だと感じているZ世代は約6割いることが明らかになっている。

将来に向けて投資や資産運用はどのくらい必要だと思うか

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■サスティナビリティ意識

最後に、サスティナビリティやエシカルへの意識が高いとされるZ世代の実態調査を紹介する。

パナソニックが実施した「購買行動とくらしにおけるサステナビリティ意識調査」によると、全世代の中でZ世代が最も関心が高く、約8割のZ世代が「環境問題に関心がある」と回答。

<年代別>環境問題に関心があるか

さらに、「環境や社会に配慮した製品やサービスを取り入れたい」というZ世代も8割を超えることが明らかになった。

環境や社会に配慮した製品やサービスを取り入れたいと思うか

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今回は2023年に特徴的だった、Z世代ならではの様々なトレンドを紹介した。

AMPでは、今後もこれからの社会を担うZ世代の潮流を発信し、読者が知るべき最新の情報を届けられるよう努めていく。