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ランサーズは、フリーランスマッチングプラットフォーム「Lancers」において集計した、フリーランスが「2023年必要とされたスキルランキング」を発表した。
ランキングは、2023年の仕事カテゴリ別の発注数や、「Lancers」でスキルを購入・販売できる「パッケージ方式」内で検索されたキーワードを抽出・前年比較しランキングにしたという。また、「パッケージ方式」で検索数が増加している注目カテゴリも公開。
■2023年必要とされたスキルランキング
新型コロナウイルスの影響で仕事のオンライン化が定着したことにより、営業やオンラインマーケティングといった、売上に直結するが採用難易度が高く人手が足りない部分をプロフェッショナルなフリーランスに依頼する人が増えているという。
2023年も営業に関連する仕事の発注数の増加が顕著に表れ、「セールス・ビジネスサポート」が1位、「営業」が4位、「カスタマーサポート」が6位、「資料作成サポート」が7位となった。テレアポ等の営業代行だけでなく資料作成やトークスクリプトの作成などの発注も増加しているとのことだ。
また、オンラインとオフラインが融合したマーケティング施策の必要性が増していることもあり、「Webマーケティング・集客」が3位に。マーケティング需要に関連して、SNSで使用するショート動画やYouTube動画の制作・編集等が含まれる「動画編集・映像制作」も9位にランクインした。
さらに、アプリケーションの自動化や機能の修正を行う「アプリケーション開発」が2位にランクイン。生成AIと連携するサービスの開発も一部含まれるため、ChatGPTの台頭なども要因のひとつと見られるという。
調査方法:「Lancers」内で2022年と2023年の発注者の依頼数をカテゴリ毎に抽出し、前年比を算出(期間は各年1月1日〜11月30日とする)
■2023年検索キーワードランキング
2023年に発注者が検索したキーワードの1位は「動画編集」。ChatGPTが台頭した影響で「ChatGPT」も6位にランクインした。そのほか、「ロゴ作成」「領収書」なども検索順位が大幅に上昇した。
また、ランキングには入らなかったが、「LINE」「開業」も検索数が増加しているという。「LINE」は13位の「Instagram」と同様、複数媒体で顧客接点を作る企業が増えていることから運用の需要が高いこと、「開業」は開業時に制作物やサポートを依頼できる人を探していることが考えられるとのことだ。
調査方法:2022年と2023年に「Lancers」の「パッケージ方式」内で主に発注者が検索したキーワードを抽出(期間は各年1月1日〜11月30日とする)
■「パッケージ方式」急上昇キーワード
(1)「ChatGPT」
2023年の検索キーワードで6位にランクインしている「ChatGPT」は、生成AI関連の技術進化を加速し、新たなサービスの開発や企業の生産性を高めるツールとして注目されている。仕事の受発注においても、ChatGPTを活用した自社チャットボットシステムの開発や導入支援等のニーズが高まっているという。
(2)「営業代行」
「営業代行」は検索キーワードランキングでランクインとはならなかったものの、前年比で急上昇している傾向が見られ、リスト作成やテレアポの代行、営業・セミナー資料等の作成などの出品・発注が増加傾向にあるとのことだ。
(3)「ショート動画」
動画編集の仕事の中でも特徴的な「ショート動画」を検索する人が急上昇。TikTokやYouTubeショート、Instagramのリール、LINE VOOMなど、多様なSNSプラットフォーム用の投稿・広告配信向けの需要が高まっているという。