資産運用経験の割合は「20代男性」が最多 2024年から始まる新NISA、6割以上が「活用予定なし」

AI投資サービスを展開するFOLIOは、20~50代の男女・合計2,400名を対象に「資産運用に関する実態調査」を実施し、結果を公表した。

同調査では、2024年1月からの「新NISA」制度の開始を控えたタイミングで、お金に関する不安や新NISA制度およびAI投資に関する意向を調査したとのことだ。

1.「資産運用」について

資産運用の経験を尋ねたところ、20代男性が47.7%と最も多く、続いて40代男性が45.7%、30代男性44.7%という結果に。

また、20代男性の47.7%、20代女性の32.7%が資産運用を経験しており、20代全体では40.2%が資産運用を経験しており、その他の年代では30代が39.2%、40代が39.7%、50代が38.2%と、いずれも4割弱で資産運用経験があることがわかった。

2.「NISA」について

2024年から新制度が始まる「NISA」について伺ったところ、「既にNISAを活用している」が21.4%、「これから口座を開設する予定」が16.4%、「活用予定はない」が62.2%という結果となった。

新NISAを活用しない理由としては、「そもそも新NISA制度を知らない」が51.3%、「運用に回す資金を確保できない」が19.4%、「制度の仕組みが複雑で理解できない」が19.2%という順の回答に。

中でも、20代は「そもそも新NISAを知らない」が全体の割合より5.0%高いことから、20代には「新NISA」の仕組みや有用性が伝わっていない可能性があると同社は考察している。

3.「お金の不安」について

「お金への不安」に関して質問したところ、全体の43.4%が「非常に不安がある」、41.8%が「まあ不安がある」と、全体の85.2%が不安を抱えている結果となった。中でも40代女性は90.3%がお金に関する不安を抱えている様子がうかがえる。

全体の不安要因としては、高い順から「老後への備え」が43.8%、「物価上昇による生活費の増加」が30.3%、「教育費の支出」が9.5%。

また、下表のとおり、若い世代ほど、「物価上昇による生活費の増加」による不安が高いが、年齢の上昇に伴い「老後への備え」に対する不安が強くなる傾向が浮き彫りとなった。

また、お金の不安に対し、どのような対策を行っているのか質問したところ、「貯金」が41.6%で最も多く、続いて「特に何もしていない」が35.1%、「資産運用」が23.8%、という結果に。

全体の85%以上がお金の不安を抱えているが、対策は「貯金」がメインとなっており、「資産運用」に取り組むことができていない方が多いことがわかった。

■調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年12月1日~12月3日
調査対象:20代から50代の男女計2,400名

<参考>
FOLIO『資産運用に関する実態調査

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