くら寿司、日揮ホールディングス(以下、日揮HD)、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGY(以下、サファイア・スカイ・エナジー)の4社は、くら寿司の国内全店舗の廃食用油をSAF(Sustainable Aviation Fuel)への再資源化を目的とした廃食用油の継続的な供給、および利用に関する基本合意書を締結したと発表した。

■今回の基本合意による各社の役割
・くら寿司
日本国内約540店舗で発生する廃食用油をSAFの原料としてレボインターナショナルに引き渡す。今回の基本合意による廃食用油の供給量は、年間およそ378,000リットルを見込んでいるという。
・レボインターナショナル
全国のくら寿司店舗より廃食用油を収集し、サファイア・スカイ・エナジーが運営するSAF製造装置向けに引き渡す。
・サファイア・スカイ・エナジー
2024年度下期から2025年度初めの生産開始を目指し、大阪府堺市で建設中の日本初となる国産SAFの大規模生産プラントにおいて、レボインターナショナルから引き取った廃食用油を原料としてSAFの製造を行う。同取り組みによる廃食用油から年間約320,000リットルのSAFの製造を見込んでいるという。
・日揮HD
廃食用油を原料とするSAF製造事業に関するサプライチェーンの全体構築を主導する。同取り組みによるCO2削減量は年間約870トン。
また、くら寿司は、国内資源循環による脱炭素社会実現を目的とする「Fry to Fly Project」にも参画し、廃食用油の供給だけでなく、同取り組みを積極的に発信していくという。
Fry to Fly Projectは、国内資源循環による脱炭素社会実現に向けて、2023年4月に活動を開始したプロジェクト。2023年11月末時点で、70の企業・自治体・団体が賛同しており、個人や自治体、企業がSAFの原料となる、家庭や飲食店など身近なところで発生する廃食用油の提供や取り組みの周知・発信を通じて、日本国内における資源循環の促進に直接参加することのできる場とのことだ。