松屋フーズホールディングスは、2024年4月1日の給与改定により、正社員約1,835名のベースアップの実施と新卒初任給の引き上げ等を決定したことを発表した。
10.9%相当の賃上げは過去最高となるとのことだ(2001年一部上場以降のデータによる)。
松屋フーズは、グループ連結の2023/3期の公表計画を11月に上方修正。来期以降もさらなる成長を目指して、今般過去最高の10.9%相当の賃上げを決定したという。
具体的には、「新卒の初任給引き上げ(大卒初任給230,000円⇒250,000円)」に「ベア、定期昇給分等」を加味して、物価上昇分を大幅に上回る10.9%の賃上げを実施。同社の単年度の賃上げとしては過去最高となる。
同件は、既に決定している「奨学金返済支援制度」や「海外人材の確保(ダナン外国語大学とのインターンシップ協定)」との相乗効果により、「優秀な人材の確保、従業員の定着率向上(モチベーション向上)」を志向。これらの人的資本経営の実践による「さらなる成長(成長と分配の好循環)」を実現するとしている。
■松屋フーズの目指すさらなる成長
・国内(国内出店余力把握による緻密な新規出店)
少子高齢化・人口減少の環境下においても、適確な人口動態分析(コンパクトシティ化・再開発・インバウンドを含めた人流分析等)による出店ポイントの把握。
・海外(既存ならびに新たな海外拠点による新規出店)
既存の海外拠点(上海・台湾)での新規出店に加えて、ベトナム・香港等への海外展開を検討。
■その他
松屋フーズは、引き続き「みんなの食卓でありたい」をスローガンに、これからも国内外での「食のインフラ」としての責務を果たすべく、「人への投資」による業容の拡大と充実に取組み、食のグローバル企業として挑戦し続けるとしている。