食品卸企業社員の約7割が受発注・請求書業務のデジタル化に前向き デジタル化の障壁は「取引先の問題」という声も

インフォマートは、同社の「BtoBプラットフォーム 受発注」を受注側として利用する、主に食品卸企業の正社員(経営層、一般社員)349名を対象に、受注および請求業務に関する実態調査を実施し、その結果を公表した。

■全体の全体の3割以上が受注業務に2時間以上費やす

会社全体における1日当たりの受注時間を聞いたところ、「120分以上」が31.7%、「90~120分未満」が6.9%、「60~90分未満」が12.6%と、全体の5割以上が受注業務に1時間以上、3割以上は2時間以上の時間をかけていることが分かった。

会社全体における1日当たりの受注時間

■全体の7割弱は受注業務デジタル化への取り組みに前向き

受注業務デジタル化への取り組みに関して、今後の見通しを聞いたところ、「今すぐ取り組みたい」が24.8%、「半年後を目途に取り組みたい」が10.7%、「1年後を目途に取り組みたい」が29.8%と、全体の65%が受注業務のデジタル化に前向きな姿勢だった。

受注業務デジタル化への取り組みについて、今後の見通し

■受注業務デジタル化の障壁、約5割が「取引先の問題」と回答

会社における受注業務デジタル化の障壁を聞いたところ、「取引先がWeb発注を嫌がる」が47.4%、「社内での優先度が低い」が24.3%、「販売管理システムが古く連携等に不安」が15.4%という回答になった。

外食産業の商流におけるパワーバランスにより、取引先の“現状の発注スタイルを変えたくない”という要望から、卸企業のデジタル化が進まないことが伺える結果に。

会社における受注業務デジタル化の障壁

■請求書業務のデジタル化に取り組みたい企業は全体の約7割

発行する請求書業務のデジタル化への取り組みに関して、今後の見通しを聞いたところ、「今すぐ取り組みたい」が26%、「半年後を目途に取り組みたい」が9.3%、「1年後を目途に取り組みたい」が30.3%という回答になり、全体の約7割が請求書業務のデジタル化に前向きであることが分かった。

発行する請求書業務のデジタル化への取り組みについて、今後の見通し

■請求書業務デジタル化の障壁、約3割が取引先の問題

会社における請求書業務デジタル化の障壁を聞いたところ、「取引先がWeb請求書を嫌がる」が31.6%、「社内での優先度が低い」が29.8%という回答になった。

受注業務デジタル化の障壁と同様に、取引先の“現状の請求書受け取りのスタイルを変えたくない”という考えのため、卸企業のデジタル化が進まないことが伺える。

会社における請求書業務デジタル化の障壁

【調査概要】
調査対象:「BtoBプラットフォーム 受発注」を受注側として利用する、主に食品卸企業の正社員
調査方法:自社インターネット調査
調査期間:2023年8月24日から9月8日
回答者:349名
※回答者の企業規模や役職に応じ、回答項目が異なるため、設問に応じ回答者数が異なる

<参考>インフォマート『食品卸企業、約7割が受発注・請求書業務のデジタル化を希望

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