2023年の平均年収は414万円 賃上げの影響か前年比で11万円アップ 年代別でも全年代で10万円以上の増加に

パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、「平均年収ランキング2023」を発表した。

「平均年収ランキング2023」発表

全体:2023年の平均年収は414万円で、前回から11万円アップ

2018年以降減少傾向だった平均年収は、2023年に414万円となり、前回から11万円増加した。これは5年前の2018年と同じ金額となっている。

男女別では、男性は464万円で前回から15万円アップ、女性は356万円で9万円アップ。年収中央値で見ても、全体で360万円と、前回から10万円増加。男女別の年収中央値は、男性は400万円で横ばい、女性は320万円で17万円アップという結果となった。

2023年の平均年収:全体

職種別:1位は「医師」で1,028万円。職種分類では「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」がトップ20のうち最も多くを占める

全174職種の平均年収ランキング1位は、「技術系(メディカル/化学/食品)」の「医師」で1,028万円。次いで2位は「金融系専門職」の「投資銀行業務」で947万円、3位に「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」の「弁護士」で825万円と続く。

前回から「医師」は1万円、「投資銀行業務」は97万円アップと、それぞれ平均年収は増加。なお、「投資銀行業務」はトップ50の中で、前回から最も増加した職種となっている。

また職種分類別で見ると、トップ10に最も多くランクインしたのは「金融系専門職」、トップ20では「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」となった。

職種別の平均年収ランキング

業種別:1位は「投信/投資顧問」で750万円。業種分類ではトップ10を「メーカー」「金融」「メディカル」系が3業種ずつ占める

全98業種の平均年収ランキング1位は「金融」の「投信/投資顧問」が750万円、2位は「メーカー」の「たばこ」が667万円、3位は「メディカル」の「医薬品メーカー」で647万円という結果に。前回から1位と2位が入れ替わったものの、上位3業種の顔ぶれは変わらない結果となったという。

なお、平均年収の増加幅が大きかった業種には、46万円アップした30位の「試薬メーカー/受託合成/受託分析」、41万円アップした8位の「診断薬/臨床検査機器/臨床検査試薬メーカー」などが挙げられる。

業種分類別で見ると、トップ10には「金融」「メディカル」「メーカー」から3業種ずつがランクイン。トップ20で最も多かったのは、6業種ずつランクインした「金融」と「メディカル」となった。

業種別の平均年収ランキング

年代別:全年代で前回から平均年収が10万円以上増加

「20代」の平均年収は352万円(昨対+10万円)、「30代」は447万円(昨対+12万円)、「40代」は511万円(昨対+16万円)、「50代以上」は607万円(昨対+11万円)と、全年代で前回から10万円以上増加となった。

男女別に見ても、男性は全年代で、女性は20代・40代・50代以上で10万円以上アップしている。

年代別の平均年収

都道府県別:47都道府県のうち43都道府県で年収アップ。1~5位までを関東エリアが占める

47都道府県のうち、最も平均年収が高かったのは「東京都」で455万円となり、トップ5を関東エリアが占めた。2022年よりも平均年収が増加したのは43都道府県、変化なしが「徳島県」、減少したのが「香川県」「長崎県」「佐賀県」で、約9割の都道府県でアップする結果となっている。

また、最も増加したのは18万円アップの「秋田県」で、次いで16万円アップの「滋賀県」「鳥取県」。

7つのエリア別に見ても、すべてで平均年収は増加。増加幅が大きい順に、「関西」(昨対+14万円)、「関東」(昨対+13万円)、「東海」(昨対+8万円)、「中国・四国」「九州・沖縄」(昨対+7万円)、「北海道・東北」(昨対+6万円)、「北信越」(昨対+4万円)となった。

都道府県別の平均年収ランキング

【調査概要】
【対象者】2022年9月~2023年8月末までの間に、dodaサービスに登録した20~65歳の男女
【雇用形態】正社員
【有効回答数】約63万件
※平均年収:手取りではなく支給額
※順位算出:平均年収(万円)の整数で順位づけ

<参考>
転職サービスdoda「平均年収ランキング2023

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