日本電信電話(以下、NTT)・NTTドコモ・NTTコミュニケーションズ・スカパーJSATは、Amazonが提供する低軌道衛星ブロードバンドネットワーク「Project Kuiper」(以下、「Kuiper」)との戦略的協業に合意したと発表した。
同協業により、高い信頼性と広範囲のカバーエリアを実現する、高度な衛星ブロードバンドネットワークを日本の利用者に提供し、通信の可用性とレジリエンス強化に取り組むとのことだ。
また、同協業の一環として、NTTとスカパーJSATは日本の企業や政府機関・自治体に「Kuiper」を提供。
NTTグループは、自社およびグループ会社においても「Kuiper」を活用するという。各社は「Kuiper」を活かして、レジリエンスと冗長性を兼ね備えた通信ネットワークを構築するための選択肢を利用者に提供するとしている。
一例として、NTTドコモは「Kuiper」を利用することで、山間部や島しょ部など、これまでサービス提供が難しかった地域で自社のコアネットワークと接続し、提供エリアを拡大するという。
また、企業・政府機関・自治体においては「Kuiper」の活用により、これまで通信環境の確保が難しかったエリアにおいて、一次産業におけるIoT活用、建設機械の遠隔操作等の高度なソリュ-ションの導入が可能に。
利用者は「Kuiper」を利用してAWSのクラウドサービスにアクセスし、AIや機械学習などの最先端のテクノロジーを利用できるようになるとのことだ。
NTT、スカパーJSAT、「Kuiper」は、地球と宇宙の間のシームレスな通信サービスに関する幅広い協業を模索し、日本のビジネスイノベーションを支援するとしている。また、各社の研究開発・技術力・サービス・アセットを活用し、利用者の新たなサービス創出を支援することで、ヘルスケア・金融サービス・エンターテインメントなど多様な業界のさらなる発展に貢献するとのことだ。