自分自身の魅力とは何か?自分らしく生きるとは何か?
個性や多様性が尊重される現代では、こうした“問い”がこれまで以上に人生において重要性を増している。例えば「美しさ」でいえば、ルッキズムには警鐘が鳴らされ、外見的・内面的な美しさはすでに画一的に定義できるものではなくなっている。こうした時代変化のなかで、私たちは自分らしい魅力や生き方とは何かを探求し続けている——。
自分らしい美しさや魅力を育むツールとして代表的な化粧品は、かつては女性の代名詞とされてきた。しかし、現在では男性にとってもなりたい自分へと背中を押してくれるファクターになっている。
実際に男性用化粧品の市場規模は2017年から2022年までの5年間で約1.5倍の376億円まで拡大(※1)。コロナ禍で定着したオンライン会議で自身の姿を客観的に見る機会が増えたことや、マスクの着用要請が緩和されたことなどが市場拡大の要因に挙げられるという。
こうしたなか、大塚製薬が展開する男性向けトータルスキンケアブランドUL・OS(ウル・オス) が新プロジェクト『UL・OS Questions』を始動。「健やかな肌こそが美しい」と考え「化ける・装うではないありのままの生き方」を提唱する同ブランドが、人それぞれの「自分らしい生き方や魅力」を探求していく。
目まぐるしく過ぎゆく日々のなかでは、つい周囲の目ばかりを気にして「自分らしい生き方や魅力」に気づけずにいる人は多いのではないだろうか。UL・OSはそんな正解のない問いを前に、人々が自分自身と向き合い、その過程を通じて自分らしい生き方を見つけ出していくことに貢献していく。
このプロジェクトの根底にあるブランド思想は、自身の「信念」や「好き」を追求し、「自分らしく働くこと」が求められる現代ビジネスにおいて必要なマインドセットにも通ずる。将来の予測が困難なVUCA時代においては、終身雇用が前提であった従来の「昇進=キャリア」という考え方に代わり、時代の変化にも柔軟に対応できる自分らしい働き方の模索が重要度を増しつつある。『UL・OS Questions』は、そんな現代を生きるビジネスパーソンたちにとって必要な「自分らしさとは何か」を改めて見つめ直すきっかけを創出するプロジェクトだ。
自分らしい生き方を貫く人、吉川晃司が共鳴するプロジェクトの思想
今回、プロジェクトの第1弾として、東京・表参道のスパイラルガーデンにて『吉川晃司とUL・OS展「からだから生きるを問う」』を開催(2023年11月24日〜11月29日まで)。UL・OSのブランド思想に共鳴し、プロジェクトに初期より参画している歌手・俳優の吉川晃司氏が、これまでの“生き様”が刻まれたありのままの肉体(アート・ビジュアル)を披露している。
現在58歳。俳優・歌手としてデビューし、その後も表舞台で確かな地位を築いてきた吉川晃司氏は、来年芸能生活40年周年を迎える。
大人の色気を醸し出す存在として注目を浴びてきた吉川氏は、年齢を重ねた今、そのシワや白髪を隠すことはない。表現者として自身の理想とする姿をとことん追い求め続けた結果、色気は一層深みを増している。その唯一無二な“生き様”は、まさにUL・OSが求める「自分らしさの体現者」である。
「取り繕って都合のいいことばかりを言うのは好まない」と考える吉川氏に対し、UL・OSは「外見を取り繕う男性化粧品じゃない。研究員の想いを聞いたらきっとわかってもらえる」とラブコールを送った。
「肌が美しく見えることではなく、一足飛びには得られない“健やかな肌”を通じてこそ、その人本来のありのままの美しさや魅力が伝わっていく」という研究員の想いに触れた吉川氏は、UL・OSの「化ける・装うではない生き方を提案する」というブランド思想に共鳴。広告タレントではなくプロジェクトの一員としての参画を希望し、文字通り“一肌脱ぐ”ことを決意したという。
撮影された写真に加工(※2)は施されていない。そして、そこには「ありのままでいいんじゃない?」「つい誰かを演じて生きてません?」といった吉川氏の“生き様”から考えさせられる「問い」が添えられており、私たちに自分らしく生きることの本質を投げかける。
顔には生き様が現れる。吉川晃司が語る美学
プロジェクトの発表会にて、写真に添えられた「ありのままでいいんじゃない?」という文言について問われた吉川氏は、「ブランドの思想を聞くなかで自分の価値観と重なる部分があった。UL・OSは肌に関わる製品なので、それなら何も身につけない方が自然だと思った」と、自らがありのままの姿で写真におさまることを提案したと語った。
また、写真にシワや毛穴を隠すメイクや加工が施されていないことについて問われると、「シワはレコードの溝みたいなもの。例えばクリント・イーストウッドやミック・ジャガーのような“しわくちゃ”な笑顔に惹かれる。そこにレコード針を落としたら素敵な旋律が聴こえてきそう。生き様はシワに出てくるから隠すのはもったいない。自分もそういう生き方をしたい。過去の挑戦や失敗も含めて顔にはその人の生き様が現れると思うから」と、自身の美学を語った。
そして、白髪であることについても「隠すことで若く見られるとしたらそれは本意ではない。年を取ることは心が弱くなることだと考えられがちだが、寄り添い方によっては弱さを超えたしなやかさに繋がっていく」とし、日々の生活から刻まれていくありのままの姿で生きる理由を伝えた。
正解のない「生き方」を共に探し続ける『UL・OS Questions』
ビジネスの場においても「自分らしく生きる」ことはとても難しい。組織から評価されたいという欲求や周囲に同調しなければならないという空気が、ときに偽りの自分をつくり出してしまう。しかし、それが本質的ではないことを私たちは知っているはずだ。吉川氏のように、ありのままの自分を愛し、自身の思いに忠実にビジネスにも向き合うことができれば、これまでにないコミュニケーションが生まれ、固定観念にとらわれない新しいクリエイティブが創造できるかもしれない。
「人はどうして自分を飾ろうとするのか?」
「人はどうして自分を隠そうとするのか?」
UL・OSはスキンケアブランドとして肌の悩みと向き合ってきたからこそ、正解が一つではない本質的な問いに真正面から向き合い続けている。吉川氏の生き様に現れるような「近道ではない日々の積み重ね」によって実現する健やかな肌こそが美しいと考える「健粧品(コスメディクス)」という独自の視点で、「化ける・装うではない生き方」を提案する。
新たなプロジェクト『UL・OS Questions』では、生きることの本質を捉えるべく、さまざまな学術分野の第一人者を迎え、Webサイトでのインタビュー記事の発信やイベントの実施など、順次展開していく予定だという。
吉川氏のありのままの姿を収めた『吉川晃司とUL・OS展「からだから生きるを問う」』は、2023年11月29日(水)まで東京・表参道のスパイラルガーデンにて開催。また、展示アートの一部を用いたOOH広告が、東京、大阪、名古屋、福岡にて2023年12月4日(月)より順次展開されていく予定だ。
本当の自分を周囲にさらけ出すことは、ときに怖さを伴う。しかし働き方やキャリアの考え方が一様ではない現代では、他人からの評価よりも自分自身がありのままの姿で精神的に満たされ、働きがいや生きがいを感じられるか否かが今後の人生を左右する。
『UL・OS Questions』が掲げるブランド思想は、そんな現代を生きるビジネスパーソンたちが「自分らしい働き方、生き方とは何か」を改めて見つめ直し、周囲の目にとらわれないありのままの姿をさらけ出していくための道しるべとなるだろう。
※1 出典:ポストコロナでも成長を続ける男性化粧品市場(株式会社インテージ)
※2 シワやシミなどを隠し、外見上の見え方を調整する意図での画像加工はなし。アート作品として明度や色彩の調整はあり。