渋谷区と民間企業の産官連携でスタートアップをサポートするコンソーシアム「Shibuya Startup Deck」(以下、SSD)は、自動販売機を活用した放置自転車対策とリサイクル推進の実証を開始した。
同実証は、SSDの活動部会のひとつであるスマートシティ部会から発足した「自動販売機活用プロジェクト~Empower with Shibuya~」の一環で、SSDに参画する伊藤園と東日本電信電話 東京南支店(以下、NTT東日本)が協力して実施するという。
産官連携でスタートアップの育成を支援するSSDの公募にて採択されたスタートアップのAladdin、FutuRocketと、同プロジェクトの協力企業である伊藤園、NTT東日本との連携により、先端技術を活用した安心安全なまちづくりに貢献するとしている。
①自動分別可能なリサイクルボックスを活用した環境美化に関する実証
自動販売機の横に資源物を自動的に分別するリサイクルボックスを設置することで、利用者の注意を引くとともに、飲み終えた缶やペットボトルをリサイクルするという意識向上に貢献する。また、置去りにさせない事で「美しい街をつくる」きっかけを作りたいとしている。
実証場所は、LINE CUBE SHIBUYA 搬入口(関係者以外立ち入り禁止エリア)で、期間は2023年11月27日から2024年1月末まで(予定)。
②エッジAIカメラを活用した放置自転車対策に関する実証
自動販売機にエッジAIカメラを搭載し、放置自転車の計測、データ分析等による放置場所や駐輪場の実態把握を通じて、放置自転車抑止対策や撤去コストの効率化等を目指す。
実証場所は、渋谷区内の一部の自動販売機・駐輪場で、期間は2023年12月から2024年2月まで(予定)。
各社の役割としては、AIカメラの設置運用はFutuRocket、自動販売機の活用は伊藤園、プロジェクトマネジメント、ICT等に関する技術およびサービス提供はNTT東日本が担当するとのことだ。