ソニー損害保険は、12月のボーナスシーズンに合わせて、全国の20代~50代で持ち家家庭かつ小遣い制の800名を対象に、値上げラッシュが始まる前の2020年と比較した小遣いの変化や実態を調査し、その結果を公表した。
■物価やボーナスは増加傾向の一方、約9割は小遣いが増えていないことが明らかに。小遣いの平均額は27,717円で、男性平均は35,139円、女性平均は20,220円。
値上げラッシュが始まる前の2020年と比較して、約9割の人は小遣いが増えていないことが判明した。増えていない人のうち、「変わらない」は73.4%、「減った」は16.1%という結果になり、「増えた」と回答した人は約1割にとどまった。
小遣いの平均額は27,717円で、男性は35,139円、女性は20,220円と男性の方が高い傾向にあることが分かった。年代別でみると、20代が27,083円、30代が31,547円、40代が23,500円、50代が28,753円となり、30代が最も高い結果に。
■小遣いが増えていない人のうち、2人に1人が「余裕がなくなった」と感じている。お小遣いが「減った」と回答した人の平均減少額は14,543円で、減った要因として約半数が「コロナや物価高などによって、家計支出が増えたから」と回答。
小遣いが「変わらない」、「減った」と回答した人のうち、2人に1人が「余裕がなくなった」と感じており、物価高などの影響により支出が増えたことが影響していると伺える。
さらに、小遣いが「減った」と回答した人の平均減少額は、14,543円という結果になった。減った要因として、約半数が「コロナや物価高などによって、家計支出が増えたから」と回答していることからも、近年の各種値上げが家計に大きな影響を及ぼしていることが伺える結果に。
その他、小遣いが減った要因として、本業の収入の減少やライフステージの変化による支出増加が上位にランクインした。
■小遣いを増やすために取組んでいること上位は「ポイ活」「食料品の節約」など。サブスクリプションや定期購入など固定費の節約に取り組んでいる人は少ない傾向。
小遣いを増やすために6割以上の人が「ポイ活」に取り組んでいると回答した。次いで、「食料品の節約」「外食を控えて内食(自炊)を増やす」「日用品の節約」となり、日々の支出を抑える方法で節約をしている人が多い傾向が明らかになった。
一方で、サブスクリプションや定期購入、各種保険の見直しなど固定費の節約に取り組んでいる人は少なく、パート・アルバイト、副業など収入を増やすことを目的とした取り組みを行っている人も同様に少ない傾向にあることが分かった。
【調査概要】
調査機関:ソニー損害保険
調査対象:全国の20代~50代で持ち家家庭かつお小遣い制の800名
※同調査でのお小遣い制とは、家計のなかで毎月自由に使える金額が決まっていることを指す。
<参考>ソニー損保『物価&ボーナスは増加傾向一方、お小遣いは約9割が「値上げなし」!コロナ・物価高の影響を受けて約半数が「余裕がなくなった」と回答〜ファイナンシャルプランナーによるお小遣いアップのポイント解説〜』