学情は、2025年卒学生対象「就職人気企業ランキング」を発表した。
(1)トップは6年連続、伊藤忠商事
総合ランキングのトップは6年連続で伊藤忠商事がランクイン。2022年度決算では、エネルギー・化学品、食料、住生活、金属など多分野で大きく収益を伸ばしている。
また午後8時以降の残業を原則禁止する「朝型勤務」など、働きやすさの充実を図っていることも人気につながったと同社は考察している。
(2)2位の講談社、3位の集英社など、ゲームやデジタルコンテンツを提供する企業が根強い人気
2位に講談社、3位に集英社、7位にKADOKAWA、9位に小学館と、出版社がトップ10に4社入ったのは2001年卒ランキング以来初めて。
ゲームや玩具を扱う業界も人気で、4位任天堂、15位バンダイ、33位バンダイナムコエンターテインメント、39位セガ、41位コナミグループ、66位タカラトミーグループ、70位カプコン、85位ソニー・インタラクティブエンタテインメントが100位以内にランクイン。
映画業界では32位の東宝、61位の東映がそれぞれ順位を上げて上位に入っており、デジタルネイティブである学生から、ゲームやデジタルコンテンツを提供する企業が支持されていることがわかる。
(3)5位のアサヒ飲料、10位の味の素など、食品は安定してランクイン。50位以内に7社が入る
例年人気の食品メーカーは今年も強く、アサヒ飲料、味の素がトップ10入りを果たした。50位以内には7社がランクインし、日々の生活を支える「食品」も安定した人気を誇っている。
(4)コロナ禍を抜け、レジャー・旅行・航空の人気が戻る。オリエンタルランドが8位に順位を上げる
オリエンタルランドが前年9位から8位に順位を上げたほか、コロナ禍を抜けた旅行、ホテル業界、航空会社なども、新卒採用活動の復活や拡大もあり人気が復調。
JTBグループ11位(前年13位)、星野リゾート・マネジメント19位(同23位)、ANA27位(同49位)、JAL55位(同77位)とそれぞれ、前年よりランクアップする結果となった。
【調査概要】
調査期間:2023年4月1日~2023年10月31日
調査機関:学情
調査対象:2025年3月卒業予定の全国大学3年生、大学院1年生
有効回答数:7,715名
調査方法:
(1)あさがくナビ登録学生へメールにて告知。Web上の入力フォームによる回収
(2)弊社主催のイベント来場学生へのWeb入力フォームによるアンケート調査及び回収
回答方法:選択式(最大5社)
<参考>
学情『2025年卒学生対象「就職人気企業ランキング」』