noteは、11月22日に開催した取締役会において、noteの100%子会社として「note AI creative」を設立し、新たな事業を開始することを決議した。
note AI creativeは、「AIによる創作のバリューチェーンの革新」をコンセプトに、AI領域における事業展開に取り組むという。具体的には、大規模言語モデルなどを活用したコンテンツ分類やモデレーション、リコメンドなどのメディア運営にまつわる基盤システムや、創作をサポートするツール群、業務効率化にまつわるツール群の開発を行うとのことだ。
noteは、2014年の創業以来、膨大なコンテンツから読者に最適な記事を提案するレコメンド機能や、プラットフォームを健全な場に保つためのAIによる記事や画像の分類およびパトロール作業など、AIを積極的に活用してきたという。
また、2022年11月に「ChatGPT」が公開されて間もなく、GPTシリーズを搭載したクリエイター向けの創作機能として「AIアシスタント(β)」の提供を開始した。
さらに、社内の業務生産性向上のため全社員がGPT-4を活用できるよう「Azure OpenAI Service」を導入するなど、いち早く生成AIを活用し、ビジネス競争力の強化にも取り組んできたという。
こうしたなか、昨今のAI関連技術の進展やこれに伴う関連サービスへの需要の高まりを受け、noteは、これまで培ってきたAI関連技術への知見やデータを積極的に活用しながら、noteの既存プロダクトの競争力強化だけでなく、外部への提供も視野に開発を行い、AI領域における事業展開に取り組んでいくことを決定したとしている。
note AI creativeの設立により、noteはAI領域における開発をさらに加速させ、noteの利便性向上とさらなる成長を目指すとのことだ。