GMOインターネットグループは、グループを挙げて生成AIの活用を進めた結果、約9万6,000時間、国内パートナー(従業員)数の約10%にあたる600人月に相当する業務時間を創出したと発表した(※)。

GMOインターネットグループでは、2023年4月に「AI(愛)しあおうぜ!プロジェクト」を立ち上げ、様々な施策を通じてグループ全パートナーのAI活用による生産性向上や、既存サービスへのAI機能実装、AI産業への新サービス提供を進めているという。

今回プロジェクトの一環として、国内のパートナーを対象にChatGPTなど生成AIの活用実態を調査し、その結果を公表した。

■調査概要

2023年11月1日から10日にかけて、GMOインターネットグループの国内パートナー(正社員、派遣社員、アルバイト)5,877人を対象に(有効回答5,437人)アンケートを実施。

■調査結果・分析サマリ

調査によると、71%のパートナーが「業務においてAIを活用している」と回答。また、66%(3,606人)が「生成AIを業務に活用している」という結果に。

また、生成AIを業務に活用していると回答したパートナーの96%が、生成AIの活用により15分/日以上の業務時間を創出したと回答。1時間/日を創出したパートナーが31%と最も多かった。

AI活用で1日あたりに削減または捻出できた時間

国内パートナーの66%が生成AIを活用したことによりひと月あたり約9万6,000時間、国内パートナー数の約10%にあたる600人相当の業務時間を創出したという。

また、生成AIを業務に活用しているパートナーのうち、95%が「生成AI活用で仕事のアウトプットの質向上につながっている」と感じているとのことだ。

AI活用で仕事のアウトプットの質向上につながったと感じるか

 ■AI活用により業務時間創出につながった例(かっこ内は創出時間)

・メール文面の土台の作成など(10時間/月)
・英文メールの添削、ニュアンス確認など(30分/通)
・トークスクリプトのアイデアだしや、アイデアをもとにしたアウトラインの作成(10時間/月)
・コンテンツマーケティング用の記事の作成や誤字脱字チェックなど(2時間/記事)
・ランディングページのペルソナ設定や構成案の作成(2時間/件)
・電話窓口の重複入電数、ユニークユーザー数のカウント(25分/回)
・社内アンケートの自由記述欄の定性分析や要約(3時間/回)
・生成AIに仕様を伝えてコーディング、またリファクタリングの実施(それぞれ1時間/月)

GMOインターネットグループは、すべてのパートナーがAIを活用できる人財となるべく、引き続き積極的なAI活用の取り組みを進めていくとしている。

※ 国内全パートナーの66%にあたる3898人が生成AIを活用していると仮定し算出。ひと月労働時間は(1日の勤務時間8時間)×(平均の営業日20日)=160時間で算出。