ANAホールディングス(以下、ANAHD)および日本航空(JAL)の航空機整備を担うJALエンジニアリング(以下、JALEC)は、将来の航空需要に対応した航空整備士の養成・確保を図るため、公益社団法人日本航空技術協会と連携のうえ、無利子貸与型の奨学金「航空整備士育成支援プログラム」を創設したと発表した。
同プログラムを通して航空整備士を目指し勉学・訓練に励む学生を応援することで、未来の日本の航空輸送の発展に貢献するとのことだ。
【プログラム創設の背景】
今後の我が国における持続的成長に備えた航空便の安定運航や、航空整備士の高齢化による大量退職に対応し、高度化する航空技術に着実に対応できる、将来の航空整備士の養成・確保が極めて重要となっている。
航空整備士の多くは航空従事者指定養成施設で養成されるが、今後の更なる航空整備士の裾野拡大に向けた取り組みの一環として、産学官連携のもと航空整備士養成課程における学生の学費負担の軽減を図るための奨学金の創設を目指して検討を進めてきた。
この結果、今般、航空従事者指定養成施設等における航空整備士養成課程の学生に対して訓練費の一部を無利子貸与する奨学金「航空整備士育成支援プログラム」を創設。2024年度の入学生より適用開始(2023年12月1日より募集開始)するとのことだ。
【同奨学金事業の概要】
〇奨学金運営事務局
公益社団法人日本航空技術協会
〇協力エアライン等
ANAHD
JALEC
〇参加民間養成機関
日本航空大学校(北海道・石川)、東日本航空専門学校、成田国際航空専門学校、国際航空専門学校、中日本航空専門学校、大阪航空専門学校、崇城大学 等
〇貸与人数及び貸与額
1学年あたり最大100名に対し、それぞれ最大50万円/年を無利子で貸与。
元本返済期間は卒業後8年。
〇その他
学生への貸与金は、ANAグループの航空機整備各社およびJALECに本人が入社し、国家資格取得など諸条件を満たした場合は、入社各社より本人に還付する予定。