LINEヤフーが運営する知恵共有サービス「Yahoo!知恵袋」は、OpenAIの生成AIを利用し、ユーザーから投稿された質問に対して生成AIによる回答を表示する「AI回答機能」の試験提供を開始したと発表した。
「Yahoo!知恵袋」では、質問と回答が合わせて年間約5,400万件の投稿がされているという。その一方で約1割の質問には回答がつかないという課題があったとのことだ。
同機能を導入することで、回答がつかない質問が減り、ユーザーの回答だけでなくAIによる回答が加わるため、回答のバリエーションも広がるとしている。また、より質問者が答えや気づきを得る機会を増やし、より速く質問者の課題を解決しやすい環境を提供していくとのことだ。
同機能では、質問投稿時にAI回答機能による回答の表示を任意で選択可能。表示設定をオンにし、規約に同意すると質問投稿後に短時間で生成AIによる回答が投稿されるという。さらに、生成AIによる回答投稿後もユーザーによる回答の投稿が可能なため、質問者はユーザーと生成AI両方の回答を確認可能になるとのことだ。
また、AI回答機能による回答も、質問者が最も納得・満足した回答を選ぶ「ベストアンサー」の対象だという。
同機能の第一弾として「悩み相談」「歴史」の2つのカテゴリで提供するとのことだ。なお、提供カテゴリは順次拡大予定。
同社は、「Yahoo!知恵袋」で困っている人や課題を持っている人が「答え」や「気づき」を得られるよう、今後も様々な機能拡充や改善に努めていくとしている。
■AI回答機能の使い方
(1)質問を入力し、AI回答機能対象のカテゴリを選択
(2)AI回答機能の規約に同意し、質問を投稿
(3)質問を投稿後、短時間でAI回答機能による回答が表示される