ワオ高等学校は、中学3年生の子どもを持つ保護者を対象に「通信制高校のイメージ」に関する調査を実施し、その結果を公表した。
■2人に1人の保護者がオンラインでの学びに好意的 保護者が考える通信制高校のメリットとは
オンラインでの学び方について、どのような印象を受けたか聞いたところ、「ややよいと思う」が34.0%、「非常によいと思う」が18.4%と回答しており、2人に1人の保護者が、ICTやオンラインを活用した学び方に好意的であることがわかった。
次に、全日制高校にはない通信制高校ならではの特徴としてよいと感じること聞いたところ、「通学しなくてよい」と回答した人が53.4%で最も多く、次いで「自分の好きな時間に勉強ができる」が41.5%、「地域の枠を超えて学校を選べる」が31.2%、「制服など画一化されたルールが少ない」が27.7%、「総合型選抜入試に備えた様々な活動ができる」が19.9%と続いた。
現在の通信制高校の状況から、どこにいてもいつでも学べる点がメリットだと感じている保護者が多いことがわかった。
■およそ3割の保護者が通信制高校を子どもの進学先の選択肢に入れている
通信制高校への期待や要望を伺ったところ、「単位認定の基準を明確化させること」「個々に対する手厚いフォローがあると良いと思う」「個別に分からない点を聞けるようなシステムが充実しているといいと思う」などの回答が得られた。また、「通信制高校が合う子どもは少なからずいると思うので、ネガティブなイメージが払拭されることを期待する」という声もあがった。
次に、子どもの進学先として、オンライン・通信制高校を勧めようと思うか聞いたところ、25.7%の保護者が「どちらともいえない」と回答。次いで「あまり考えられない」が24.7%、「全く考えられない」が22.7%、「1つの選択肢として考えたい(考えている)」が19.9%、「積極的に進学を考えたい(考えている)」が7.0%と続いた。
およそ3割の保護者が、オンライン・通信制高校を我が子の進学先の選択肢に入れていることが明らかになった。
■12人に1人が通信制高校に通っていることを知らない保護者が83%。抱いていたイメージとは
高校生の12人に1人が通信制高校に通っていることを知っていたか聞いたところ、約8割が「いいえ」と回答。
また、高校には全日制高校・定時制高校・通信制高校の3種類があるが、どんな生徒が通信制高校を選択していると思うかきいたところ、「小中学生で不登校だった生徒が通っている」と回答した人が59.6%で最も多い結果となった。
次いで、「進学した高校があわず転校した生徒が通っている」「時間割に縛られず自分のペースで大学受験を目指している生徒が通っている」「芸能人・スポーツ選手が通っている」「起立性障害、発達障害をもつ生徒が通っている」が続いた。
およそ6割が、通信制高校には不登校だった生徒が通うイメージがあると回答し、進学した高校が合わなかったなど、どちらかというとネガティブなイメージを持つ保護者が多かったことが明らかになった。
【調査概要】
「通信高校のイメージに関する調査」
調査機関:2023年10月19日~2023年10月20日
調査対象:中学生(3年生)の子どもを持つ保護者1,000名
調査方法:インターネット調査
モニター提供元:ゼネラルリサーチ
調査人数:1,001人
<参考>ワオ高等学校『高校生の12人に1人が通信制高校に通う時代、保護者の2人に1人がオンライン・通信制高校に好意的と回答。新しい学びの選択とは?』