ロッテは、立大学法人三重大学工学研究科小川将樹助教とともに、「ミントガムによる乗り物酔い軽減効果」の研究を実施し、同研究成果が「人間工学(2023年59巻5号)」に論文掲載されたことを発表した。

同社は、昨今のゲーム市場での映像酔いや自動運転などの技術により増加するといわれている「車酔い」に対する対策として、ミントガムなどの酔い軽減効果に着目。

同研究により、「乗車中にミントガムを噛むことにより、酔いによって生じる主観的な気持ち悪さが軽減される」ことが確認されたとのことだ。

■研究概要

【対象】
健康な20-25歳、成人男女47名

【方法】
20分間、マイクロバスに乗車中、何も食べない、またはミントガムを咀嚼しながら、配布された携帯電話にて課題を実施。2分ごとに気持ち悪さを10段階で直感的に答えてもらい、乗車中の気持ち悪さがガムのありなしでどのように変化するかを比較した。

また、乗車前後にて、酔いの症状別の質問であるSSQ(Simulator Sickness Questioner:SSQ)に回答してもらい、酔いの症状の増加がガムのありなしでどのように変化するかを比較。

【結果・考察】
何も食べない条件に比べて、ミントガムを食べている条件のほうがが2分ごとの主観的な気持ち悪さが軽減することが確認された。また、乗車前後での酔いの症状について、酔いによる目の疲れやふらつきという症状が軽減することも確認できる結果に。

研究結果

【掲載紙】
・人間工学(2023年59巻5号)
・ミントガムによる乗り物酔い軽減効果
・著者:稲葉翔吾、川村淳、奥山知子、小川将樹