レゾナックは、同社川崎事業所(神奈川県川崎市)で生産している低炭素水素による燃料電池を、川崎キングスカイフロント東急REIホテルにて正式に使用開始したと発表した。

低炭素水素による燃料電池

低炭素水素とは、生産過程のCO2排出量を最小限に抑えた水素のこと。同社の低炭素水素は、家庭ゴミから出る使用済みプラスチックを原料としているという。

同社は、2018年6月より東急REIホテルへ低炭素水素を供給。今回、同ホテルは燃料電池設備を新たなものに入れ替えるとともに、同社製の低炭素水素を正式に使用開始したとのことだ。

同取り組みにより、同ホテルで使用するエネルギーの約20%程度に該当する水素をパイプラインで供給するとしている。

同社川崎事業所では、使用済みプラスチックから水素を取り出す製造方法を2003年から導入。この技術により、使用済みプラスチックを安定的に処理することで環境汚染を防止するとともに、リサイクルによりエネルギー源に再生することで、循環型社会の構築に貢献しているとのことだ。

同社は、今後も環境に配慮した生産設備・技術の導入や積極的な環境対策の推進、高度循環型社会を支える製品の供給等により、社会全体のカーボンニュートラルへの貢献を含め、グローバル社会の持続可能な発展に貢献していくとしている。