日産自動車は、11月9日に2023年度の上期決算と通期見通しの修正を発表した。
2023年度上期財務実績
2023年度上期の連結売上高は前年同期比1.4兆円増の6兆633億円、連結営業利益は同1,801億円増の3,367億円、売上高営業利益率は5.6%、当期純利益は2,962億円となった。
中国の販売台数は、販売競争激化の影響と新エネルギー車への更なるシフトを受けて減少したが、その他の地域の販売台数は前年比で大きく増加。さらに、オペレーションの質の向上により、売上高と利益が大きく改善。
中国合弁会社に持分法を適用した2023年度上期の財務実績は次の通り。※2023年度上期の平均レートは、1USドル141円、及び1ユーロ153円を使用。
中国合弁会社を比例連結した会計基準では、2023年度上期の連結営業利益は3,447億円、売上高営業利益率は5.3%となった。
■2023年度第2四半期3か月財務実績
2023年度第2四半期3か月は、連結売上高3兆1,457億円、連結営業利益は2,081億円、売上高営業利益率6.6%と業績は前年度より大幅に向上。中国合弁会社に持分法を適用した2023年度第2四半期の財務実績は次の通り。
なお、2023年度第2四半期3か月の平均レートは、1USドル145円、および1ユーロ157円を使用。
■2023年度の業績見通し
2023年度の業績見通しは、中国を除く販売台数の増加や上期の為替実績の見直し等により、今年度の通期業績見通しを次の通り修正された。
連結売上高は13兆円、連結営業利益は当初見通しから700億円改善した6,200億円、当期純利益は対前回比で500億円改善し、3,900億円となる見込みとなっている。
中国の合弁会社に持分法を適用した2023年度通期予想は下記の通り修正し、東京証券取引所に届け出たとのことだ。また、今回修正した2023年度の業績見通しの平均レートは、1USドル140円、および1ユーロ153円が使用されている。
なお、日産自動車は取締役会において、2023年9月30日を基準日とする中間配当を5円支払うことを決定したとのことだ。