東京ガス都市生活研究所は、生活者の光熱費意識と省エネ行動の中で、特に光熱費削減が見込まれるデマンドレスポンスや省エネにもつながる断熱リフォームについて調査を実施し、その結果を公表した。
■毎月の光熱費を把握している人は80%以上
3年ごとに実施している生活定点観測調査において、毎月の光熱費を把握している人は、2008年の調査では67.3%だったが、2023年の調査では81.6%と14.3%ポイント増加。
また、ガス・電気を使用する際、ランニングコスト(月々の料金)を考えて使っている人は、2008年の調査では53.8%だったが、2023年の調査では64.5%と10.7%ポイント増加した。
■デマンドレスポンスに参加したことがある人は2割弱
「デマンドレスポンス」の認知状況については、「言葉を知っていた」という回答が18.1%であり、およそ5分の1の人が言葉を知っていた。また、節電プログラムなどのユーザー参加型のデマンドレスポンスに参加したことがある人は19.8%と認知していた人よりも多く、言葉を知らずに参加していた人もいることが分かった。
■断熱リフォームで「冬の寒さ」「冬の結露防止」に効果を感じている
断熱リフォームについて知っている人は約5割で、実施したことがある人は8.3%だった。断熱リフォームで解決(軽減)できたこととして、「冬の寒さ」「冬の結露」「夏の暑さ」が回答数の上位となっており、寒さや暑さがやわらいで結露も発生しなくなるなど、快適性が向上することが伺える結果となった。
※1 【調査概要】
調査時期:2023年7月
調査方法:郵送調査
調査対象:1都3県の20代以上の男女4,317人
※2【調査概要】
調査時期:2023年7月
調査方法:インターネット調査
調査対象:1都3県の15-79歳の男女1,200人
<参考>東京ガス『都市生活レポート『生活者の光熱費意識と省エネ行動』発行 ~デマンドレスポンス・断熱リフォームの認知と実施状況~』