ファーストリテイリングは、「LifeWear=新しい産業」メディア・アナリスト説明会を開催した。

同社は、「LifeWear=新しい産業」というビジョンを掲げ、持続可能性と事業の成長を両立する新たなビジネスモデルへの転換を進めているという。

利用者に必要とされるものだけをつくり、服の生産から輸送、販売までのプロセスにおいて環境や人権が守られ、商品の販売後もリユースやリサイクルなどを通して、循環型の社会を実現することを目指すとしている。

同説明会では、サステナビリティの主要領域における2030年度目標に向けた取り組みの進捗とあわせ、生産から商品開発まで各領域で進む、事業そのものを持続可能にしていく新たな取り組みを紹介。

生産部門においては、グローバルでの事業拡大や多様化する顧客ニーズに対応するため、持続可能性を担保しながら、安定的・機動的に生産できるサプライチェーンの構築に取り組んでいくとしている。

従来、縫製工場や主要素材工場と築いてきた強固なパートナーシップをサプライチェーンの上流工程にまで拡大し、生産の全工程で品質、調達、生産体制、環境・人権対応の自社基準を適用、同社でサプライチェーン全体を管理していくことを目指しているという。

これを実現するため、最終商品から原材料レベルまでサプライチェーン全体を可視化し、少数精鋭の生産パートナーに取引を集約。さらに、今後は、原材料を指定農場や牧場から調達する取り組みを進めていくとのことだ。

また、ユニクロでは、循環型社会を目指し、全商品をリユース・リサイクルする取り組み「RE.UNIQLO」を推進。

2020年に初の「服から服へのリサイクル」商品として発売した「リサイクルダウンジャケット」に続き、新たにコットン、カシミヤ、ウールを再利用した循環型リサイクル商品の開発を進めていくとのことだ。