ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは、11月1日より、同社内最大規模の新たな物流拠点「ZOZOBASEつくば3」の本格稼働を開始したと発表した。

ZOZO、新たな物流拠点「ZOZOBASEつくば3」の本格稼働を開始 自動仕分けシステム等により約30%の省人化に成功

同拠点は、今後の商品取扱高の成長を見据え開設した5つ目の物流拠点で、商品の入荷・保管・出荷機能を有している。2023年2月の竣工後、工事等を経て、8月より保管・出荷機能を順次稼働開始し、11月1日に入荷を含む全機能が稼働開始。出荷能力は、最大で1時間あたり1万件を見込んでいるという。

アイテムごとに形状が異なり、かつ小ロットで多品種という商品の特性がある同社では、物流拠点の自動化は難しいとされていたが、ZOZOBASEつくば3では将来的な人口減少への対応として既存拠点の約4倍の設備投資を行い、自動化を推進。

その結果、国内初導入の自動仕分けシステム「Pocket Sorter」をはじめとする機器を用いたオペレーションにより、既存拠点と比較して約30%の省人化に成功したとのことだ。

複数注文された商品を注文別に仕分ける作業を「Pocket Sorter」で自動化

なお、延床面積や設備能力は同社内において最大規模で、本格稼働開始により、在庫保管可能点数はZOZOBASE5拠点全体で約1.3倍となる見込みであるとしている。

同社は今後も、ZOZOBASEの安定稼働とさらなる効率化を追求し、企業理念「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」の実現を目指していくという。

<ZOZOBASEつくば3概要>
■所在地:茨城県つくば市御幸が丘34
■延床面積:約137,000㎡(賃借エリア)
■階数:地上5階建
■着工:2021年9月
■竣工:2023年2月
■本格稼働:2023年11月
■使用電力:東京電力エナジーパートナー グリーンベーシックプラン
■電力種類:再生可能エネルギー由来の電力を100%導入(太陽光・バイオマス由来ほか)
■休憩室:乃村工藝社(企画・デザイン・設計・施工)