すべての経済活動のデジタル化を目指すLayerXは、企業に勤める経理担当者416名と経理以外の従業員411名を対象に「インボイス制度対応 意識調査」を実施し、その結果を公表した。
■経理担当者の7割以上がインボイス制度対応において困る業務がある
同調査で、インボイス制度対応において困る業務があるか質問したところ、経理担当者の74.8%が「ある」と回答した。一方、経理以外の従業員では、59.6%が「ない」と回答。
■経理担当者がインボイス制度対応で困る業務は、1位「仕訳・記帳」、2位「請求書の発行処理」、3位「経費精算(法人カード)の承認処理」
続いて経理担当者に対し、インボイス制度対応において経理担当者が特に困る業務を聞くと、1位「仕訳・記帳(税区分・特例事項の記載)」で27.6%、2位「請求書の発行処理」で27.2%、3位「経費精算(法人カード含む)の承認処理」で24.5%、4位「請求書の支払申請の承認処理」で23.1%、5位「従業員への法制度概要と対応業務の依頼・周知・浸透」で22.1%という結果に。
この結果により、前問で経理以外の従業員の約60%が「困る業務はない」と回答する一方、経理担当者の視点では、「従業員への法制度概要と対応業務の依頼・周知・浸透」が上位5位に入ることがわかった。
■「請求書発行」「請求書受領」「経費精算」「記帳・仕訳」のインボイス対応による業務時間は平均約1.5倍増と予想
インボイス制度対応に伴い、各経理業務の工数がどれくらい増加すると予想しているか聞いたところ、「請求書発行が45.2%、「請求書受領」が46.4%、「経費精算」が40.6%、「記帳・仕訳」が39.7%と、いずれも「1.1〜1.5倍」が最多の回答に。
また、業務時間が増加すると回答した経理担当者における、業務時間増加率の平均値を算出したところ、各業務で平均約1.5倍増と予想していることが明らかになった。
■「経費精算」の業務時間において、経理担当者の半数以上が増加すると予想する一方、経理以外の従業員の約半数は業務時間の増減が「わからない」
インボイス制度対応に伴い、「経費精算」業務にかかる時間の増減をどのように予想しているかを質問したところ、経理担当者の53.6%が業務時間は「増加する」と回答。一方、経理以外の従業員は、47.7%が「わからない」と回答する結果に。
【調査概要】
調査対象:416名(企業に勤める経理担当者)、411名(企業に勤める経理以外の従業員)
調査時期:9月22日~23日
調査方法:インターネット調査
<参考>
バクラク「インボイス制度対応に伴う業務負担の予想調査 〜経理担当者・従業員〜」