FAMOREは、年収1,000万以上の人を対象に「高所得者の投資状況と金融意識」に関する調査を実施し、その結果を公表した。

■年収1,000万以上で投資を行っているのはおよそ8割 人気の投資は「株式投資」

現在行っている投資の種類を聞いたところ、「株式投資」と回答した人が62.9%で最も多く、次いで「投資信託」が47.4%、「外貨預金」が17.4%、「不動産投資」が16.8%、「金・プラチナ」が12.9%と続く結果に。

年収1,000万円以上の人の多くがさまざまな投資を行っていることが明らかとなった。その中でも人気の投資は、株式投資であることがわかった。株式投資を選択した理由としては、以下の回答が寄せられ、株式投資は投資の中でも身近な存在であることが伺える。

【株式投資を選択した理由】
・手軽にできる(50代/男性/東京都)
・株式投資に関しては知識があるから(50代/男性/埼玉県)
・自社株投資(50代/男性/福岡県)
・持ち株会があり、補助金があるため(50代/男性/千葉県)

一方、投資を行っていない理由を聞いたところ、「知識がないから・どうしたらいいかわからないから」と回答した人が44.3%と最も多く、次いで「投資でお金が減るのが怖いから」という回答が40.5%、「本当に増えるのか不安だから」という回答が28.1%、「相談できる相手がいないから」という回答が10.0%と続いた。

主に知識不足や投資へのリスクを感じていることが理由で投資を行わない人が多いことが分かった。

現在行っている投資の種類と投資を行っていない理由

■高所得者が活用する節約・節税の方法とは?

節約・節税として行っていることを聞いたところ、「NISA制度の利用」と回答した人45.2%で最も多く、次いで「保険の見直し」という回答が29.1%、「iDeCo制度の利用」という回答が27.1%、「家計の収支を見直す」という回答が22.7%と続いた。

この結果から、4割以上の人が「NISA制度」を利用して節税していることが明らかになった。なお、NISA制度は運用利益にかかる税金が非課税になる制度で少額から手軽に始められるメリットがあるという。

また、公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金「iDeCo制度」を利用している人が多く、その他保険、家計の見直しなどを用いて節約している人が少なくなかった。

節約・節税として行っていること

■話題のヘッジファンドに関心があるのは約半数!高所得者が関心を寄せる金融トピックスとは?

ヘッジファンドに対する興味関心はどの程度あるか聞いたところ、「関心はない」と回答した人が49.5%と最も多く、次いで「少し関心がある」という回答が18.7%、「関心がある」という回答が14.8%、「強い関心がある」という回答が11.3%、「すでに取り組んでいる」という回答が5.7%と続いた。

ヘッジファンドは比較的自由な運用が可能で、先物取引や信用取引などを積極的に活用することで相場の上げ下げに関係なく利益を得ることを追求したファンド。高所得者の約半数がヘッジファンドに関心があることがわかった。

これに対し、安定した収支を望みやすい「不動産投資」に関する興味関心はどの程度あるか聞いたところ、「関心はない」と回答した人が48.8%で最も多く、次いで「少し関心がある」という回答が16.8%、「すでに取り組んでいる」という回答が12.5%、「関心がある」という回答が12.4%、「強い関心がある」という回答が9.5%と続いた。

ヘッジファンド・・不動産投資に対する興味関心はどの程度あるか

次に、最近関心を寄せている金融トピックスとその理由をきいたところ、以下の回答が得られた。

【最近関心を寄せている金融トピックスとその理由】
・円安。現金の割振り先を考えるため(40代/男性/東京都)
・続く円安。外国の国債などを考えるに当たって重要(40代/女性/東京都)
・金。確実に今後も上がると推定される(50代/男性/神奈川県)
・暗号通貨。今後10年くらいで動きがありそう(50代/男性/千葉県)

その他、株価に影響を及ぼす日銀の金利政策の行方が気になるという回答もあった。

【調査概要】
「高所得者の投資状況と金融意識」の実態調査
調査期間:2023年9月26日
調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
調査人数:1,005人
調査対象:調査回答時に 年収1,000万以上 であると回答したモニター
モニター提供元:ゼネラルリサーチ

<参考>FAMORE年収1000万円以上の投資状況と金融意識、およそ8割が投資を行っていると回答、人気の投資・節税方法とは