LINEヤフー「DS.INSIGHT」、生成AIが検索データ結果の分析などをサポートする機能を試験導入 大量データの考察作成を簡略化
LINEヤフーが提供する事業者向けデータソリューションサービス「ヤフー・データソリューション」は、検索データなどYahoo! JAPANのビッグデータをブラウザー上で調査・分析できるツール「DS.INSIGHT」の機能として、OpenAIの生成AIを利用し、データ結果の仮説検証や分析をサポートする機能の試験導入を開始したことを発表した。
LINEヤフーはこれまで、「DS.INSIGHT」で以下4つの機能を提供している。
1．検索データなどを基に生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT People」
2．特定エリアの生活者情報や店舗・施設の来訪者情報を可視化する「DS.INSIGHT Place」
3．ビッグデータからターゲット詳細なペルソナを作成する「DS.INSIGHT Persona」
4．上昇トピックやトレンドを可視化分析する「DS.INSIGHT Trend」
これまで、市場調査や商品企画などの仮説設計や分析に「DS.INSIGHT」を活用する際にハードルの一つとなっていたのが、大量のデータ結果の読み解きだったという。特にデータ分析に慣れていない人は、データを活用した仮説検証や分析の際に手間や時間を要したり、求めている分析結果が出せないことがあったとしている。
今回試験導入される機能では、「DS.INSIGHT People」の「共起キーワード」機能、または「時系列キーワード」機能で検索したいキーワードを入力し「AIでデータを考察する」をクリックするだけで、AIによる分析結果が表示されるという。
AIによる分析結果には、表示された大量のデータをキーワード群に分類し、傾向の読み解きやそのキーワード群が検索された背景などの考察が記載されるとのことだ。
同機能を用いることで、データのクレンジングやカテゴライズなど分析時の前工程を大幅に簡略化でき、要約されたデータを用いて議論や資料作成に時間を費やすことができるとしている。
■AIでデータを考察する方法
（1）「共起キーワード」または「時系列キーワード」の検索ボックスに、検索したいキーワードを入力。
（2）キーワードマップまたはランキング画面の左上「AIでデータを考察する」をクリック。
（3）画面左側にAIによる考察が表示される。
なお、「DS.INSIGHT」にて可視化されたデータは、すべて統計化されており、個人を識別可能なデータは含まれないという。
「DS.INSIGHT」は、データを活用した意思決定やデータ活用の推進に貢献するとともに、同機能の本格導入を目指してていくとのことだ。