大塚製薬は、オフィシャルパートナーとして協賛した「東京レガシーハーフマラソン2023」において、給水所で使用したペットボトルと紙コップのリサイクルに向けた取り組みを実施したことを発表した。

なお、今回の取り組みは、東京レガシーハーフマラソンとして初めて実施したとのことだ。

「東京レガシーハーフマラソン2023」×大塚製薬

■「東京レガシーハーフマラソン2023」におけるサステナビリティ活動

同大会では、使用済みのペットボトルを回収して新たなペットボトルを作る「ボトルtoボトル」の取り組みを実施。大会当日に給水所でランナーに提供した飲料のペットボトルを分別・回収した。

この回収したペットボトルは、再生ペットボトルの原料に処理・加工され、その原料を用いて製造されたペットボトルは、同社をはじめとした飲料メーカーの飲料容器として再び利用されるサイクルとなる。

また、紙コップは、ランナーに給水所で飲用した後に専用の回収ボックスに入れてもらい回収。回収した紙コップは再生紙の原料として処理・加工され、トイレットペーパーに生まれ変わるという。

さらに、同大会に先駆けて開催された「東京レガシーハーフマラソンEXPO 2023」では、来場者に同社のサステナビリティの活動を紹介し、大会当日のペットボトルと紙コップのリサイクルへの協力を呼びかけたとのことだ。

「東京レガシーハーフマラソンEXPO 2023」の様子

■清涼飲料業界が進める資源循環・水平リサイクル「ボトルtoボトル」

清涼飲料水の業界団体である一般社団法人全国清涼飲料連合会は、化石資源由来原料の使用量の削減や資源循環などの観点から、「ボトルtoボトル」の取り組みを推進している。

これまでの使用済みのペットボトルは、ペットボトル以外の食品トレーや繊維などに再生され、リサイクルの品質に満たないものについては焼却処分されていた。

しかし近年、使用済みのペットボトルから品質の高い再生PET樹脂を作る技術開発が進み、再びペットボトルとして活用する水平リサイクルの取り組みが広がっている。この技術によって、新たな化石資源由来原料の使用量の減少とCO2の削減につながり、環境負荷を下げることができるとのことだ。