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女性の健康課題視点で企業の事業やサービスの構想を支援する「博報堂 Woman Wellness Program」は、10月の「メノポーズ週間」を機に、30~60代女性に対して「更年期に関する生活者意識調査」を実施し、結果を公表した。
なお同社は、同リリースにおける「更年期自覚者」は、調査において「更年期による不調を自覚している」と回答した人を指し、生活者の意識を明らかにする調査のため、医学的な診断としての更年期症状・障害とは一部異なる可能性があるとしている。
結果詳細1.【更年期とうまく付き合えている人の割合】
更年期の不調を感じている女性(更年期自覚者+もしかして層)のうち、「更年期とうまく付き合えている」と思っている人(以下、更年期とうまく付き合えている層)は9.4%と、1割以下にとどまる結果に。
なお、「更年期自覚者」は、更年期による不調について「自覚しており、医師の診断を受けた」、もしくは「医師には言われていないがおそらくそうだと自覚している」と回答をした人、「もしかして層」は、更年期による不調について「自覚していないが、もしかするとそうかもしれないと感じている」と回答した人となっている。
結果詳細2.【更年期とうまく付き合えている人の意識】
「更年期とうまく付き合えている層」では「更年期は一人で悩む時代ではないと思う」が95.4%、「女性の更年期は、閉経後の身体の変化/健康リスクの高まりへの準備を始める大切な期間だと思う」は96.1%で意識が強く、更年期を前向きに捉えている姿勢がうかがえた。
結果詳細3.【更年期とうまく付き合えている人の行動・生活上の工夫】
「更年期とうまく付き合えている」人では、更年期自覚者全体と比較して以下の傾向が強くなっていることがわかった。
・<周りに頼る>「配偶者・パートナーと家事や育児の分担を相談する(42.8%)」+14.5pt
・<自分の身体をよく知る>「自分の身体のことをよく知る(66.1%)」+13.0pt
・<自分の時間を楽しむ>「自分時間を持つ/楽しむ(74.0%)」+12.8pt
また、「更年期とうまく付き合えている層」は、「更年期自覚者全体」と比較して、「自分の身体のことをよく知る」「できない自分を責めないようにする」、「食生活を改善する」などが高めとなっており、自身の心身のケアを大切にする傾向が強いこともうかがえる結果に。
生活上の工夫では、「更年期とうまく付き合えている層」ほど「産業医などから助言やサポートを受ける」、「配偶者・パートナーと家事や育児の分担を相談する」などの項目が高く、周りに頼る姿勢がみられた。
また、「自分時間を持つ/楽しむ」が74.0%で+12.8ptとなっており、自身の心身に対するケアも高い。
<参考>更年期の対処法
更年期の対処法(更年期自覚者ベース)については、「漢方(14.3%)」「運動(14.1%)」「食品選び・食事(13.7%)」等が多少挙がってくるが「あてはまるものはない(46.1%)」が圧倒的に高い。
女性たちは、月経やPMS(月経前症候群)、不妊、妊娠・出産・産後の不調、更年期など年代やライフステージで特有の健康課題があり、普段の生活や仕事などの社会活動に影響を及ぼすことも少なくない。
博報堂 Woman Wellness Programは、今後も女性の健康課題においてナレッジ提供や商品・サービス・事業開発のプラニングなどの協業ワークに取り組んでいくとのことだ。
【調査概要】
調査名:「更年期に関する生活者意識調査」vol.2 付き合い方編
実施期間:2023年8月24日~2023年8月25日
調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:全国
調査対象:スクリーニング調査:30-69歳女性4,000名
調査:30-69歳女性600名(更年期自覚者400名/もしかして層200名で割付)
調査主体:博報堂Woman Wellness Program
調査実施機関:ディーアンドエム
<参考>
博報堂 Woman Wellness Program『「更年期に関する生活者意識調査」vol.2 付き合い方編』