大和ハウスグループの大和物流は、茨城県つくば市において、大和ハウス工業が開発した物流施設「DPLつくば谷田部」を全棟賃借し、「つくばロジスティクスセンターⅡ」として開設したことを発表した。

つくばロジスティクスセンターⅡ

同社は2017年に同市において「つくばロジスティクスセンター」(延床面積 約5,900坪)を開設し、主に大和ハウス工業の調達物流業務を担う建築建材物流の旗艦拠点として運営を開始。

つくばエリアは、首都圏全域へのアクセスに優れ、拠点コストが一都三県と比べ安価であることから物流センターの需要が高く、「つくばロジスティクスセンター」も満床稼働の状況が続いているという。同センターを開設することで、つくばエリアにおける物流センターネットワークを強化するとのことだ。

■センターの特⻑

(1)⾸都圏全域への広域配送に適した好⽴地

同センターは、首都圏と東北地方を結ぶ常磐自動車道「谷田部インターチェンジ」から約5.5キロ、圏央道「つくば中央インターチェンジ」から約7.5キロの距離に位置しているため、都心部向けの配送拠点から首都圏を広域にカバーする拠点まで幅広い用途に適しているという。

また、同センターは「つくばロジスティクスセンター」から約3キロの距離にあるため、作業員や車両などのリソースを共有することで、繁閑差への対応など効率的な業務運営が可能になるとのことだ。

(2)1フロア5,000坪の広⼤な⾯積を活かした効率的なオペレーション設計

同センターは、1フロア約5,000坪の広大な面積を有し、センターの運営に高い汎用性があるという。在庫保管型のセンターから仕分けを中心とした通過型センターまで、さまざまな種類の物流センター運営に適応した効率的な庫内オペレーション設計が可能で、ニーズに合わせたサービスの提案が可能となる。

周辺地図

(3)物流2024年問題に対応した先進的なセンター仕様

2024年問題への対応が求められる中、同センターは両面トラックバースで最大72台の接車が可能となっており、荷待ち・荷役作業などにかかる時間が短縮できることから、トラックドライバーの長時間労働改善に対応した先進的な物流センター。

また、同センターにはバース予約管理システムの導入を予定。荷待ち・荷役作業などにかかる時間の把握および短縮に向けた取り組みを推進し、ドライバーファーストなセンター運営を目指すとのことだ。

(4)オンサイトPPAによる再エネ電⼒の活⽤

同センターの屋上には、今後、太陽光発電設備(発電容量:2,396kW)を設置し、オンサイトPPAモデルによる再生可能エネルギーの供給を受ける予定となっている。

年間電力使用量のうち約101万kWhを同センターの太陽光発電設備による再生可能エネルギーで賄い、脱炭素社会の実現に貢献するとのことだ。

施設概要