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テクニカル分析専門サイト「テクニカルブック」は、女性がどのように投資を行っているのか調査する目的で、「投資を現在行っている」と回答した20歳以上の女性265名を対象にアンケートを行い、結果を公表した。
1.直近5年以内に投資を始めた投資女子が52.5%と半数以上
アンケートに回答した投資女子の投資経験は、直近5年以内に投資を始めた人の割合が52.5%と半数以上となった。
中でも「3年~5年未満」が24.5%と高く、「1年~3年未満」も19.6%と高い数字となっている。これには、新型コロナウイルスの流行で株価が下落し、投資の始めどきとして注目が集まったことが影響しているのかもしれないと同社は考察している。
2.投資女子の投資額平均は926万円!100万円以上は65%以上に
投資(株式、投資信託、債券、FX、暗号資産、不動産投資など)に回している金額について質問したところ、平均値は約926万円、中央値は170万円という結果に。
また投資金額ごとの割合は、100万円以上の人を集計すると65.2%で、過半数の人が一定規模の金額を投資に回していることがわかった。
さらに、1,000万円の大台に乗せている人も19.6%と、決して少なくない。また1億円を達成している投資女子も複数人存在しており、平均値を上げる要因となっている。
3.投資女子の64.5%が投資信託を購入、株式の52.1%を上回る
投資女子が取り組んでいる投資は、1位が「投資信託」の64.5%、2位が「株式」の52.1%、3位が「FX(外国為替取引)」の21.1%。投資信託と株式の人気が突出している結果となった。
なお、過去に男女区別なく行った世代別調査では、幅広い世代で国内株式が1位、投資信託が2位だったという。今回の調査では投資信託が株式を上回っており、投資女子は投資信託を購入する傾向がわかる。
4.投資女子の投資目的の1位は「将来のライフイベントへの備え」で44.5%、2位は「預金より高いリターン」で41.5%
投資女子の投資目的は、1位が「老後の生活・子供の学費など、将来のライフイベントに備える」で44.5%、2位が「預金より高いリターンを継続的に獲得する」で41.5%となった。
このことから同社は、投資女子が将来に備えて堅実にお金を増やすことを意識していることが読み取れるとしている。
なお、3位は「資産を大きく増やす」の28.3%となっており、野心的な目的も上位にランクイン。上位2つからは割合は大きく下がっているが、堅実な投資女子が多い一方でリターンを目的に積極的な資産運用に取り組んでいる人もいることがうかがえる結果となった。
5.投資女子の85.7%が投資を始めて良かったと感じている、半数以上が「資産を増やすことができたから」と回答
投資を始めて良かったと感じているか質問したところ、85.7%の投資女子が良かったと感じているという結果に。投資を行う女性の多くが、投資に満足し、前向きに取り組んでいることがうかがえる。
なお、投資を始めて良かったと感じる理由としては、1位が「資産を増やすことができたから」の52.4%、2位が「楽しみが増えたから(投資自体が楽しい)」の34.4%、3位が「経済に関する知識が増えたから」の31.7%となった。
投資において最も大切な「資産を増やす」という目的を達成できていることが、投資の満足度を高めているといえそうだと同社は考察している。
【調査概要】
調査機関:自社調査
調査方法:インターネット調査(ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者:「投資を現在行っている」と回答した20歳以上の女性
調査期間:2023年10月4日~10月11日
有効回答:265名(20代/48名、30代/55名、40代/53名、50代/53名、60代以上/56名)
<参考>
テクニカル分析の解説サイト「テクニカルブック」『女性の投資活動の実態調査』