JR西日本グループは、生成AIを活用した働き方改革に本格始動すると発表した。

同社は、デジタルツールの活用を通じた組織風土や文化の変革により、社員のやりがい向上と、高頻度で社会に対する新たな価値や変化を創出する「Work Smile Project」を推進している。その一環として、以下の取り組みにより生成AIを活用するとのことだ。

  • 社内向けチャットボットサービスを本社社員へ展開
  • 社内向けの生成AI環境の整備

社内向けチャットボットサービスでは、Microsoftの「Azure OpenAI Service(法人向けAIエンジン)」を活用し、社員の業務効率化と品質向上を図るという。

初期段階では、本社社員(約2,000名)を対象に10月16日より試行し、機能改善を行うとともに、同社全体をはじめとしてグループ会社への展開等、利用範囲の拡大を進めていく。

また、社内向けの生成AI環境を整備することで、社員のリテラシーを高め、生成AIを活用する新たなシステムの構築および業務変革やサービス向上への布石とするとしている。

同社は、生成AIチャットボットサービスの機能拡充に加え、生成AI活用の検討体制を立ち上げ、鉄道システムに組み込むことで鉄道の生産性をさらに高めるとともに、同社グループ全体にも拡大するなど、イノベーションを生み出し続ける働き方への変革に挑戦するとのことだ。

ポイント
JR西日本グループは、生成AIを活用した働き方改革に本格始動
社内向けチャットボットサービスを本社社員に展開し、業務効率化と品質向上を図る
社内向けの生成AI環境を整備し、社員のリテラシーを高める
生成AIを鉄道システムに組み込むことで鉄道の生産性を向上させる

今後の展望
同社は、生成AIを活用することで、社員の働き方改革を推進するとともに、鉄道事業の効率化やサービス向上を目指すとしている。