シアンの運営するユアケア編集部は、女性100名を対象にオンラインでアンケートを実施し、アフターピルの市販化について調査を実施し、結果を公表した。
■87%が市販化に賛成!アフターピルを薬局で売ることに大多数は肯定的な意見
アフターピルの市販化に関してアンケートを実施したところ、87%の女性が「市販化に賛成」と回答。9割近い女性は薬局でアフターピルが手に入ることを歓迎していることがわかった。
なお市販化に賛成している理由について、以下のような意見が集まっている。
・「避妊に失敗してしまった、けれど親などに相談したくない未成年の方は多いと思います。望まない妊娠をして将来ずっと苦しむよりも、妊娠を望まないのであれば利用するべきだと思うから。」
・「病院が休みの日はアフターピルを手に入れるまでに時間がかかるからです。アフターピルは時間がかかるほど避妊できる確率が下がるので、近くの薬局で手に入れられる方がいいと思うから。」
・「性暴力被害者支援センターでお手伝いしていたのですが、病院で感染症の検査をすることも大切なのですが、まず、すぐにアフターピルを服用できれば、心の負担が一つ減るのではと思う。ただ認知度がそんなにないと思うので、世間にアフターピルがあると言うことをもっと認知させたほうがよいと思うから。」
■過半数以上の人が薬局でアフターピルを買いたいと思っている
「病院・オンライン診療・薬局のうち、あなたはどこでアフターピルを手に入れたいか?」と質問したところ、63%の人が薬局を選ぶと回答。3人中2人は薬局で購入したいと考えていることが判明した。
また、オンライン診療や病院を選ぶという人は、過半数以下という結果に。
しかし、アフターピルの市販化に賛成している人が87%だったことを考えると、薬局でアフターピルを買えるようになることには賛成なものの、自分自身は薬局で処方箋をもらいたいという人が10%以上いるということがわかった。
■アフターピルが手に入りやすくなることで避妊への意識低下が懸念されている
アンケート回答者に「気になることや懸念点」を聞いたところ、避妊への意識の低下が一番の懸念点となった。
ほかにも、「いくらでアフターピルが販売されるのか」といった値段に関する点や「副作用が出たときの対処法がどうなるのか」といったアフターフォローに関する懸念点が多く上がる結果に。
■薬剤師には正しい知識と誠実な説明が求められている
アンケート回答者に、「薬剤師には何を期待するか?」と聞いたところ、丁寧で誠実な説明をしてほしいといった意見が多く集まっている。
ほかにも、アフターピルを手に入れる際に、唯一接することとなるため、プライバシーを守ることや薬に関する正しい知識など、幅広い要望があることがわかった。
【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:20代~40代の女性
実施:2023年9月29日~10月1日
調査実施主体:ユアケア編集部
調査会社:株式会社シアン
<参考>
シアン『アフターピルの市販化に関する調査レポート』