NTTドコモは、スマートフォンの普及とSNS・動画視聴などの利用の増加に伴い、一部のエリアで通信品質に課題が生じていることから、通信品質改善に向けた取り組みを実施していると発表した。
具体的には、今後データトラヒックの増加に伴い、近い将来対策が必要となるエリアを含め全国2,000か所以上のエリアに対して「点」での対策と、車内や駅エリアに対しての「線」での対策を組み合わせた広範囲の集中対策を進めているとのことだ。
なお、同対策に対しては、将来需要も見据えて300億円の先行投資を行い早期完了を目指すとしている。
【ドコモ通信品質改善の取り組み概要】
■集中対策実施エリア
①全国の約2,000か所以上(駅・繁華街・住宅街など)
➁全国の鉄道動線(乗降客数の多い、JR・私鉄・地下鉄など)
■集中対策の主な内容
・既存基地局の活用(電波照射の角度調整・指向調整・出力調整、5G上り品質の更なる改善など)
・基地局設備対策(5G/4G設備増設・新設、高度化されたMassiveMIMO装置の導入など)
※利用者が安心して動画視聴(HD画質相当)できる通信品質を目安として取り組むとしている。
■集中対策スケジュール
(1)全国の約2,000か所以上(駅・繁華街・住宅街など)
12月までに90%以上完了予定。
(2)全国の鉄道動線(乗降客数の多い、JR・私鉄・地下鉄など)
12月までに既存基地局を活用した対策を完了予定。