吉野家、東京工場の屋上に太陽光発電設備を設置 CO2排出量を年間195t削減見込みへ

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吉野家、吉野家東京工場(以下、東京工場)において、環境負荷低減に関する施策を進めているという。今回、9月より東京工場の屋上に太陽光発電設備を設置したと発表した。

太陽光により発生する電力は全て東京工場で消費・循環しており、太陽光発電設備を設置したことで、CO2排出量は年間195t削減を見込んでおり、製造棟屋根裏の温度は約10℃、室内側天井付近の温度(6~9月の間、5時間/日の日照時間の場合)は約3℃低減する見込みであるとのことだ。

吉野家、東京工場の屋上に太陽光発電設備を設置

また、東京工場は2023年2月からASTRA FOOD PLANと共に、東京工場で発生する規格外の玉ねぎ端材を乾燥処理して食用パウダーとして利用するアップサイクルの実証実験を行なっているという。

2024年2月以降は東京工場に『過熱蒸煎機』を導入し、東京工場で玉ねぎの芯を取り除く加工から粉末化までを行い、規格外の食材の有効活用を促進するとしている。

玉ねぎ端材を乾燥処理して食用パウダーとして利用するアップサイクルの実証実験を実施

吉野家の環境負荷低減の取り組み

なお、吉野家は「食」に携わる企業として、食品廃棄物の発生を抑制し、再生利用によって最終処分量を減らすことを目的とした取り組みを行っているという。

東京工場では、2004年から東京工場が排出したキャベツの外葉を埼玉県の東武動物公園に提供し、動物の餌へリサイクルしている。また、2014年からは「野菜端材処理機」を導入し、生産工程で発生する野菜の端材を分解し、水として排出する取り組みを続けているとのことだ。

さらに、フードロス対応として、工場内食肉加工センターで発生する切り落としをハンバーグ原料用に他社へ販売。東京工場は、廃棄ゼロを目指して再生利用実施率をさらに高める方法を、引き続き検討していくとしている。

また、吉野家店舗での食品リサイクルも積極的に行っており、発生した食品残さ(食べ残しおよび厨房調理くず)は店舗ごとに飼料化・肥料化することを推奨するほか、牛丼の調理過程で発生する牛脂は1976年から油脂化・油脂製品化による100%リサイクルを全店(離島を除く)で実施しているという。

同取り組みでは、2022年度は全国約1,200店舗から収集した牛脂を年間で合計4,239t、282,615本の油缶として出荷している。

吉野家は、今後も環境に配慮した事業活動を推進し、エネルギー使用量の適正化・省エネルギー化、工場・店舗におけるフードロス削減・リサイクル化などを促進し、サステナブルな社会の実現に貢献していくとのことだ。

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