【プラントベースのクッキー】目に見える範囲から始めよう|今瀧健登のサステナブック

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日々の暮らしのなかにあるサステナビリティを紹介する特集「サステナブック」。第8回に登場するのは、僕と私と株式会社代表取締役の今瀧健登さん。複数の企業のSDGsプロジェクトに携わる今瀧さんが、プラントベースのクッキーを紹介。

【プロフィール】
今瀧健登さん
1997年生まれ。SNSネイティブ世代(Z世代)への企画・デジタルマーケティングを得意とし、独自のマーケティング論をベースに、さまざまな企業・行政とタッグを組んでワンストップ・プロモーションを展開。プロデュースしたTikTokアカウントやイベントは多くのZ世代の支持を集めている。「NewsPicks」や「日経クロストレンド」など、個人としても多数のメディアに出演。著書に『エモ消費』『Z世代マーケティング見るだけノート』など。

すべて植物由来でつくられたアメリカンクッキー

出典:ovgo Baker(https://ovgobaker.com/

——今回ご紹介いただく商品・サービスについてお聞かせください。

100%プラントベースのクッキーを製造・販売しているovgo Baker(オブゴベーカー)を紹介します。卵や乳製品を使っていないヴィーガン仕様で環境にもやさしいアメリカンベイクショップです。

クッキー1枚のサイズが大きくて食べ応えがありますし、味も美味しいです。味のバリエーションも豊かなので、自分用だけでなくプレゼントなどにもよく購入しています。

——どういった経緯でovgo Bakerを知りましたか?

以前原宿でカフェを経営していた時に、近くにあったovgo Bakerの店舗を偶然見つけたことがきっかけです。はじめは単純に美味しいクッキー屋さんだと思って利用していたのですが、後からニュース記事でサステナビリティに取り組まれているお店だと知りました。

ovgo Baker

——ovgo Bakerのどんなところに注目していますか?

日本では数少ない「B Corporation」という認証を受けている点です。環境に配慮した公益性の高い企業に与えられる認証で、製造・販売などにおける温室効果ガスの排出量も84%の削減に成功しているようです。

SDGsを押し出しすぎていると消費者がついていけない場面があると思うのですが、ovgo Bakerは環境問題に取り組んでいることを主張しすぎず、後発的にサステナブルなお店だとわかるところが素敵だと思います。

ovgo Baker

私なりのサステナビリティ

——普段から意識しているサステナブルな取り組みはありますか?

個人ではレジ袋を使わないことや節電を意識するなど、会社ではペーパーレスを推奨していて、契約書を含めすべて電子でやり取りしています。

ご依頼いただくお仕事も、地方創生への取り組みなどSDGs関連のものであれば優先的にリソースを割くようにしています。会社としても僕個人としてもやりたいことであるのと同時に、興味を持っている社内メンバーも多いので、予算に関わらず受けることがありますね。地球環境や日本の未来のためにという以前に、僕自身そういった取り組みをすることに心地よさを感じています。

——こんな商品・サービスがあったらいいと思うアイデアはありますか?

支払いが電子化されてきているので、レシートが出ないレジがあってもいいのかなと思います。「レシートはいりますか?」「いらないです」のやり取りがありながら、出てきて捨てられてしまうレシートがもったいないなと感じます。

——サステナビリティに取り組んでいる企業は、その発信方法や在り方を模索しているように思います。何かアドバイスがあればお聞かせください。

まずは、上から目線にならないこと。当たり前の取り組みであることを前提として、「一緒にやっていきましょう!」という姿勢が大切だと思います。

あとは、社員が当事者意識を持つことでも変わっていくと思います。サステナビリティ担当者だけが把握していて、他の社員は知らないなんてことがないようにしなければなりません。真剣に取り組んでいるのであれば、自分たちの会社から変えられるはずです。例えば、社内のゴミの量や社員の何割がマイボトルを持参しているかなど、そういった目の前のことから可視化されたらおもしろいですよね。

——今後、私たちはサステナビリティとどのように向き合うべきだと思いますか?

サステナブルな活動は結果が目に見えにくくハードルが高いので、必要なのは自分のアクションが社会に貢献できていると感じられる透明性ではないでしょうか。一人一人が何にどう取り組んでいるかを言語化できるといいと思います。

サステナビリティの難しいところは、主語が世界レベルの大きさになってしまうことです。世界レベルの問題を自分ごと化して考えられる人は少ないと思うので、まずは身の回りの目に見える範囲から考えていきたいですね。

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